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もう自分を後回しにしない。40代からはじまる「新たな人生のスタート」

saita

もう自分を後回しにしない。40代からはじまる「新たな人生のスタート」

子育てに、キャリア。毎日の生活だけでも慌ただしく忙しいですが、男性も女性も、40代から50代にかけて、人生を再スタートさせる人が増えているように感じます。中年の危機とも言われるミッドライフ・クライシスはまるで人生の踊り場のように停滞感を感じる悩みですが。それをキッカケに新しいスタートを切ることもできるはず。 今日は、40代からの再スタートについて考えてみましょう。

まだまだ新しい自分に生まれ変わっていける

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昔は、40代といえばどこか達観した経験者というイメージがありました。
ですが、実際にはどうでしょうか。みなさんも、自分自身を「いやぁ、わたしも達観した大人になったなぁ」とは思わないのではないでしょうか。

むしろ「もっと大人なはずだったのに、若い頃とあんまり変わってない気がする」なんて思ったりしませんか?

実際に自分がなってみるまでわかりませんでしたが、案外身体も「ものすごく老いた」とは感じないし(少しは疲れやすくなったかな……?)、意外と新しいモノやコトへの興味や感度も下がっていません。いまは健康への意識も高まり、情報も得られやすく、過度に年齢にとらわれることなく様々なことが身近にできる環境が整っている時代です。

中には、子育てが一段落しはじめる人もいるでしょう。
そうすれば、少しずつ自分のために使える時間も増えてきます。

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僕の周りには、こうした元気な40代、50代が、新たな自分を取り戻すかのように新しい道へと踏み出す人が、めちゃくちゃたくさんいるのです。

ある友人は、いまのAI需要に目をつけて起業をしたり。
ほとんど未経験のまま、料理家としての道を歩み始めたり。
逆に、フリーランスだった働き方からベンチャー企業へと就職したり。

キャリアだけじゃありません。
たまたま子どもと登った登山が面白くて、ドハマリし、毎週のように登山に行く人もいれば。
YouTubeで見た筋トレ動画をキッカケに、トレーニングにハマり、いままさに大会出場を目指して頑張り始めたり。
Podcastを聞くのが面白いと言っていた友人が、いつの間にか自分でもPodcast番組を作って発信する側になっていたり。

これらは本の一例ですが、そうして40代から新しいことにチャレンジする人がたくさんいるのです。

彼らはなぜ、挑戦できるのか!?

その理由を考えてみると、いくつかの共通点が見えてきます。

1.「自分の人生を、誰かのものじゃなく、自分のものとして生きたい」という強い気持ち

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少し前までは「子育て」に追われていたり、「仕事」も思うようにならずコントロールされることが多かったり。でも40代ともなると、そうした他者の都合から少し距離を取れるようになり、「じゃあ、自分はどうしたい?」と、内側からの声を聞くようになります。それが再スタートの原動力になっているように思います。

2.「時間の有限さ」を実感するからこそ、行動に移せるという点

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たとえば、若い頃は「そのうちやりたいな」と思っていたことでも、「あれ? その“そのうち”って、もしかして今なんじゃない?」と気づく瞬間があります。人生が折り返し地点に近づいた今だからこそ、やらずに後悔するくらいなら、やってみよう。そんな気持ちが背中を押すのです。

もちろん、何かを始めるのに「怖さ」がないわけじゃありません。

でも、その怖さを乗り越える術も、40代の僕たちはすでに知っているはず。たとえば、完璧じゃなくてもいいこと。うまくいかなくても、それが経験になること。人と比べても意味がないこと。そんな「知恵」「経験」を持っているからこそ、スムーズに進めなくても、焦らず、腐らず、じっくり歩むことができるのです。

そしてじつは、40代というのは「支える側」から「支えられてもいい側」へと、立ち位置を少しずつ変えていっていい時期でもある。今までは、親として、社会人として、誰かのために頑張る時間が長かった。でもこれからは、自分自身のための時間も、大切にしていい。もちろん、家族や仕事の責任がなくなるわけではありませんが、「自分を後回しにしない」という意識が、新たな選択肢を与えてくれるのです。

40代からの再スタートは、「人生の修正」ではありません。むしろ、「新たな人生のスタート」だと、僕は感じます。
自分の経験も、挫折も、喜びも、全部を持ったまま。新しい一歩を踏み出すことで、自分自身をもっと深く知る旅が始まる。

この春から、ぜひ新しい人生をスタートさせていきましょう。

三木智有/家事シェア研究家

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