Yahoo! JAPAN

賞味期限じゃない?ホステスが“客のボトル”を捨てるワケ。キープされる常連の条件【愛のスナック どろんぱ】

コクハク

(漫画:おくげちゃん)

【愛のスナック どろんぱ】

波乱万丈な人生を送るスナックのママ

 みんさんはボトルキープってしたことありますか? なんかかっこいいですよね、いかにも「常連」って感じが出ますし…。

 棚に並んだボトルの数は、イコール顧客の数なのでどのお店も見えるように配置しているのですが、あのボトルたちは頻繁に捨てて処分されています。

 新しくボトルを入れさせて儲けるため? いやいや、実は「心地いい接客」のために捨てているんです。

  ◇  ◇  ◇

【神回の4コマ漫画】スナックに「客が来なくなる理由」はどこに? バブル時代とは違う、令和のシビアな現実

(漫画:おくげちゃん)

客商売には記憶力がマストだけど…

 スナックに限らず、「お客さんを覚えること」は客商売においてとても重要なことです。

 なので、顔と名前を一回会うと忘れない記憶力のいい人や、お客さんのことを細かくメモしておけるマメな人が、人気ホステスさんには多かったりします。

 そしてお店の経営者であるママやマスターには、必ずこの能力が求められるのです。

 とはいえ、年齢とともにメモリーは少なくなるし、お酒を飲んだらそもそもメモリーは機能しないので、全てを正確に覚えることは不可能です。

ボトルがない=覚えていなくても許される

 そこで重要なのがチームワーク。スナックでは誰かがお客さんの名前を思い出せないとき、ママたちを含めたみんなでこっそり「あの人誰だっけ?」を共有→わかっている人が「〇〇さんだよ」と教え合って事なきを得ております。

 しかし、それでもどうしても思い出せないこともあります。

 そんな時はもう素直に聞いてしまうのが早いのですが、なるべくそういうことがないようにしたい。

3カ月くらいまでがボトルキープの期限

 そこで重要なことがもう一つ。それが「定期的にお客さんのボトルを整理してしまうこと」。

 お客さんがキープしたボトルには、名前と日付を書いたネックをかけて管理します。スナックではおおよそ3カ月くらいまでがボトルキープの期限になっており、それ以上残ったままのボトルは捨ててしまいます。

 スペースの確保やお酒の鮮度など、いろいろと理由はあるのですが、ボトルのないお客さんは覚えていなくても許される空気が出来やすいのです。

 お客さん側も嫌な気分にはならないので、どちらにとっても悪くない。

 ごく稀に年単位で来ていなかったお客さんが「忘れられてるのショックだわ~」みたいなことを仰るのですが、私にしてみると「厚かましいな」としか思いません。

 スナックでなくても、お店の常連になるってそこそこハードルが高いもののはず。

 みなさんもいいスナックを見つけたら、ぜひボトルが捨てられない頻度でお店に顔を出してみてくださいね♡

【登場人物紹介】

左からタヌ井さん、ママ(漫画:おくげちゃん)

タヌ井さん:久しぶりにやってきたお客様。シャイで優しいが、ときどき出る天然が人をイラつかせることも。

ママ:どろんぱのママ。お客様には優しく親切にするが、決して甘やかさない。

(おくげちゃん/漫画家・イラストレーター)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 04 Limited Sazabys、4年ぶりとなるスペシャルなワンマンライブ「YON EXPO'25」開催!

    WWSチャンネル
  2. 朝、ポメラニアンたちに『パパを起こして』とお願いした結果→絶対に目覚めてしまう『まさかの行動』が104万再生「天国やん」「幸せすぎる朝」

    わんちゃんホンポ
  3. ハイヒール・モモコ、スタッフにも用意した手作り弁当を公開「好きなもんだけ詰めました」

    Ameba News
  4. お風呂から上がったら、犬が『赤ちゃんのベッド』で…まさかの『ジャストフィット』する光景に反響「我が物顔で草」「うちの子もやりますw」

    わんちゃんホンポ
  5. 【鎌ケ谷市】言葉と音楽と笑いで感じる人権週間「ハートフルヒューマンフェスタかまがや2025」11月29日開催

    チイコミ! byちいき新聞
  6. 授乳中だけじゃない!断乳後も要注意の「乳腺炎」の恐怖

    たまひよONLINE
  7. 【黒パンツ】持ってる人、必見……!老け見えしない11月の大人コーデ

    4yuuu
  8. 紅葉も見頃! 山梨県南部町で極上ぬる湯に浸(つ)かり、奥まった地で魅力と出合う【徒然リトルジャーニー】

    さんたつ by 散歩の達人
  9. 小倉井筒屋「廃食油回収プロジェクト」開始 捨てる油が航空機の燃料に?【北九州市小倉北区】

    北九州ノコト
  10. 3COINS「サンタさんの足跡」レビュー 「本当に来た!」を演出できるワクワクアイテム

    おたくま経済新聞