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堂前宣夫会長が「無印良品」を託し退任へ ファストリ副社長からMUJIトップに転身した堂前氏の経営スタイルを振り返る

セブツー

「無印良品」を展開する良品計画は8月27日、取締役会において堂前宣夫(どうまえ のぶお、56歳)会長が11月23日付で退任する人事を発表した。正式決定は同日に開かれる株主総会で承認を経て行われる見通し。良品計画の経営改革をリードしてきた堂前氏にとって、今回の発表は一区切りとなる。

堂前氏は1964年生まれ。東京大学法学部を卒業後、1993年にマッキンゼー・アンド・カンパニー・インク・ジャパンに入社し、経営コンサルタントとして経験を積んだ。その後、1998年にファーストリテイリングへ移り、柳井正会長兼社長の右腕として取締役副社長を務めた。

「ユニクロ(UNIQLO)」のグローバル展開を支えた中心人物の一人であり、当時から「柳井チルドレン」として注目を集めていた。ファーストリテイリング退任後は、ディー・エヌ・エーやマネックスグループの社外取締役などを務め、多方面で経営に関わった。2019年に良品計画へ参画し、2021年9月には代表取締役社長に就任。経営再建を託されたかたちで「無印良品」の舵取りを担った。

社長就任当時の良品計画は、国内外の業績が伸び悩み、ブランドとしての立ち位置が問われていた。堂前氏は「生活の基本を支える」というブランド理念を再確認し、価格の見直しや商品ラインナップの整理に取り組んだ。また、海外展開にも注力し、中国や東南アジアでの店舗網拡大を進めたほか、サステナブル素材を活用した商品群を拡充。消費者の環境意識に応えるかたちでブランド価値を高めた。

2024年11月には、当時副社長だった清水智氏に社長職を譲り、自身は会長に就任。経営のバトンを次世代に託しつつ、経営戦略面での支援に回っていた。今回の会長退任について会社側は理由を明示していない。ただ、直近の決算を見ると、良品計画は売上高・利益ともに回復傾向にあり、新体制が機能し始めている。清水社長のもとで次の成長ステージに入るタイミングを見据え、堂前氏が経営の第一線から退くのは自然な流れとみられる。

堂前氏の経営スタイルは「徹底した現場視点」と「グローバル戦略」の二軸にあると言われる。「ユニクロ」での経験を土台に、「無印良品」においても「日常生活を支えるブランド」へと立て直しを図った。特に、商品のシンプルさと品質を重視する一方で、価格を抑えたリニューアルは、生活者からの支持を呼び戻す効果があった。

今後、堂前氏がどのようなキャリアを歩むかは明らかになっていないが、日本の小売・アパレル業界における「改革者のひとり」としての存在感は変わらない。

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