亀井義明さんモデル 映画『ラドンの奇跡』9月6日に無料上映
日本初の坑道ラドン浴施設「富栖の里」(姫路市安富町皆河)を創設した元沖町の会社役員、亀井義明さん(79)をモデルにした映画『ラドンの奇跡』の特別無料上映会が9月6日(土)、中広の赤穂化成ハーモニーホールで開かれる。
富栖の里は大正から昭和にかけて金などの鉱石を採掘した旧富栖鉱山を活用して2010年にオープン。亀井さんがヨーロッパの廃坑跡を利用したラドン治療施設などを参考に構想を練り、国内では例のなかった坑道ラドン浴施設に生まれ変わらせた。開設に至る経緯を含めた自叙伝の発行を考えていた亀井さんに知人が映画化を提案。地元在住の映画監督、徳由美子さん(42)の監督・脚本で昨年9月から富栖の里をはじめ姫路市内を中心にロケが行われ、作品が完成した。
今年6月に「アースシネマズ姫路」で3日間行われた上映会は連日満員御礼の盛況。亀井さんは「これまでお世話になった赤穂の方々にも鑑賞していただきたい」と赤穂市内での上映会を入場無料で企画した。
作品は坑道ラドン浴を体験した人たちのエピソードにフィクションを交え、家族愛や絆、人の出会いを描く。「見る人の心に深く響く作品に仕上げていただいてありがたい」と亀井さん。上映会は小ホールで午後1時開場、1時半から亀井さんや徳監督、出演者の舞台挨拶に続いて上映する。当日定員になり次第、受付を終了する。