早起きして出かけたくなる!神戸『cafe 杏斗 (あんと)』で癒しの手作りモーニング 神戸市
高速神戸駅から山側に歩いて3分ほど、有馬街道から少し脇に入った場所に『cafe 杏斗(あんと)』(神戸市中央区)というカフェがあります。
通りかかるたび目にしていたこの看板が以前から気になっていた筆者。今日は少し早起きしてモーニング目当てにやってきました。
中に入るとやわらかな光が差し込む店内には、カウンター4席とボックス10席がゆったりと配置。ひとりでも居心地が良さそうな雰囲気に、なんだかほっとさせられます。
迎えてくれたのはオーナーの酒井美加さん。2017年のオープンから、朝8時よりモーニング、11時30分からランチ、14時からはカフェ&スイーツをメインに提供し、それらすべてのメニューが酒井さんの手作りによるものだそう。
神戸生まれの酒井さんは結婚後すぐにご主人の転勤を機に金沢に移住。28年間過ごした後、ご家族で神戸に戻ってから念願のカフェをオープン。お店では九谷焼や山中塗の食器を使うなど、古都・金沢らしい情緒あふれる空間作りを意識しているそうです。
朝日がふりそそぐ中でいただける優雅なモーニングがこちら。トーストとロールパンの2種に、サラダ、スープ、コーヒーがワンプレートで登場。フォークでなくお箸なのも和テイストでオシャレです。
こぼれ落ちそうなほどたっぷりと詰まっているエッグフィリングは、塩・胡椒とマヨネーズだけのシンプルな味わい。玉子を大きめにつぶしているので食感をしっかり感じられるのも嬉しい。
この日のスープは自家製クルトンが浮かぶカボチャのポタージュ。溶け出す野菜の甘味が、朝の胃袋を優しく包み込んでくれます。
日替わりで用意されるコーヒーは、店内焙煎による本格派。バリスタの資格を持つ酒井さんが、一杯ずつていねいに入れてくれます。カウンターの詳しい説明書きを読みながら味わうと、より美味しく感じます。
8年目を迎える同店では、ものづくりなどのワークショップも定期的に開催されているそうで、店内奥にはお客さんで作家さんの手作りの雑貨が販売されていました。
店名の「安斗」は金沢の方言である「あんやと(あんと)」からきているそうで、“ありがとう”という意味なのだとか。
「多くの人に感謝の気持ちを伝えたいという想いを込めてこの名前にしました。みなさんに楽しく過ごしていただける場所でありたい」と話す酒井さん。その穏やかな語り口と優しい雰囲気は、このお店の居心地の良さにつながっていそう。美味しい料理と素敵な笑顔に癒された1日の始まりに「あんと」でした。
場所
cafe 杏斗
(神戸市兵庫区西上橘通1丁目1‐1)
営業時間
8:00~17:00
定休日
日曜日、月曜日、祝日