【知っておきたい冷え対策】室内にいるのに体が冷えるのはなぜ!? 冷え性の原因を知って効果的な食事や運動で解消しよう!
意外と知られていない「冷え性」の原因
体の冷えに悩まされる人が多い季節です。今回は「冬の冷え性対策」について、SBSアナウンサー松下晴輝がAll About「ダイエット・ボディケア」ガイドの和田清香さんに話を聞きました。
<目次>
・運動不足も原因のひとつ
・体を温める食材を少しずつ食事に取り入れて
・体を冷やしやすい食材とは?
・体の部位ごとの効果的な運動は?
・半身浴は38度前後のお湯で20分
運動不足も原因のひとつ
松下:実は私も末端冷え性なのですが、冷え性はどんなことが原因で起こるのでしょうか。
和田:まずは「運動不足」です。「朝食を抜く」「無理なダイエット」「不規則な食生活」「窮屈な洋服や下着の着用」も原因として考えられます。
冷え性は血管の運動を調節する自律神経が関係しています。例えば、精神的に緊張している場面で、熱を逃さないように交感神経が血管をキュッと縮めます。血管が縮むと血流が減り、その周りの温度が下がります。体は内臓の温度を維持するために、手足の温度を下げて体温調節を行います。この流れが冷え性が起こる原因です。だからこそ自律神経の乱れやストレスも冷えに大きな影響を与えます。
松下:冷え性という言葉はよく聞きますが、具体的にどうしたら冷え性になってしまうのかは初めて知りました。生活習慣の乱れやストレスが大きな要因なんですね。
体を温める食材を少しずつ食事に取り入れて
松下:「手足が冷えて夜眠れない」という人もいると思います。食事面や運動面での解消法を教えてください。
和田:無理なダイエットや偏った食事はNGです。ポイントは体を温める食材を毎日少しずつ取り入れることです。
例えば、生姜やニンニク、根菜類は体を温めてくれる成分が多いので、積極的に食事に取り入れてください。ビタミンEを多く含む食材は血行促進に役立つので、卵やアーモンド、アボカド、大豆も意識に摂ってみるのがおすすめです。
体を冷やしやすい食材とは?
松下:逆に体を冷やしやすく、気をつけた方がいい食材はありますか。
和田:白砂糖、小麦製品、乳製品、合成甘味料、食品添加物が多いものは摂りすぎに注意です。
松下:私は牛乳が好きでたくさん飲むので、冬は控えた方がいいのでしょうか...。
和田:適度な量ならいいと思います。
体の部位ごとの効果的な運動は?
和田:運動については、激しく動く必要はありません。簡単&手軽にできる運動を生活に取り入れて、日々繰り返すと血流が改善されて冷え性解消にいいと思います。
足のストレッチ
和田:椅子に座りながら足首を伸ばしたり、くるくると回す運動のほか、グーやパーのように足の指を動かしてじゃんけんをするといいですよ。
足の裏のストレッチ
和田:ツボが集中している足裏を刺激するのも冷え性解消に効果的です。足の裏を叩いたり、揉んだり、または青竹踏みをしたりしましょう。
ふくらはぎのストレッチ
和田:ふくらはぎは血流を心臓へ送る重要な役割があるので、筋肉を動かすことで血の巡りが良くなります。立ったままかかとの上げ下げをしたり、階段の段差につま先をのせ、かかとの上げ下げをしてふくらはぎを伸ばしたり。そのほか、片足を前に出して膝を曲げ、後ろ側になった足のかかとは床から離さず、アキレス腱を20秒間伸ばすのもおすすめです。
手のストレッチ
和田:手先が冷える人は、デスクワーク中などに手首をくるくる回したり、腕を伸ばし、片方の手で手のひらを反らします。この時、伸ばした腕は曲げないようにするのがポイントです。
松下:デスクワークをしていると、体を動かない時間が多くなるのでふとした時にやってみるのがいいですね。
半身浴は38度前後のお湯で20分
松下:冬は入浴時に、シャワーだけでなく湯船に浸かる人も多いと思いますが、入浴のコツはありますか。
和田:半身浴が最適です。肩まで浸かってしまうと心臓に水圧で負担が掛かってしまうので、体の芯までゆっくり温まることができる半身浴がおすすめです。肩まわりが寒い人は、乾いたタオルをかけて保温しながら入るといいと思います。お湯の温度は38度前後で、20分くらいゆっくり浸かってください。
松下:入浴剤で体が温まるおすすめのアイテムなどはありますか。
和田:炭酸系や発汗作用のあるものを選ぶのがいいですよ。ストレスを和らげるために好きな香りのアロマオイルを垂らすのもリラックスしていいと思います。
松下:ちなみに今度、和田さんの著書が発売になるんですね!体の温めにもつながりそうな本だと聞いています。
和田:1月16日に『スボラでも大丈夫!ながらストレッチでやせる』というムック本を出版します。タイトル通り、ズボラさんでも大丈夫なように、寝ながら、座りながら、テレビを見ながらできるストレッチをたくさん紹介しています。
松下:私もズボラなタイプの人間なので何かをしながらできるのはいいですね。
和田:それがいちばん続けやすく習慣になりやすいので結果も出やすくておすすめです。
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免責事項
※2025年1月9日にSBSラジオIPPOで放送したものを編集しています。今回お話をうかがったのは……和田清香さん
NYで学んだボディケア術、350種類以上のダイエット法を体験して15kのダイエットに成功した経験、さらには認定栄養学&健康促進コンサルの資格に基づく知識と分析力から、信頼できる健康的なダイエット・ボディケアの情報を発信。
NHKをはじめとするテレビやラジオ出演、セミナー講師、洗足学園音楽大学ではピラティスを指導するほか著書も多数。