無趣味ママが子どもより夢中に! 100均アイテムをフル活用した粘土アクセサリー作りを徹底解説
無趣味ママが息子との粘土遊びをきっかけにアクセサリー作りに夢中。100円均一ショップだけでそろえられる材料で、大人も子どもも楽しめる粘土の幅広い遊びの魅力をご紹介。
ママが夢中になった粘土アクセサリー作り(画像)4歳男児の育児を楽しむエニママライター・紫木かなえ(しきかなえ)です。
今回は子どもとの粘土遊びで見つけた大人の趣味を紹介します。すべて100円均一ショップで購入できる材料で、じゅうぶん楽しめるのでおすすめです。
料理やピラティス、推し活など自分時間を楽しむママ友がいる一方、無趣味な私は、育児が趣味になりかけていて、すでに4歳の息子が自立する姿を想像し寂しく思っています。
そんな私ですが、息子との粘土遊びをきっかけに予想外な趣味と出会うことができたので、大人も夢中になれる粘土の魅力をお伝えしたいと思います。
紙粘土でアクセサリーをつくろうと思った理由
息子は粘土遊びが好きなのですが、倹約家な私は、一度遊ぶと乾いてしまってコッソリ捨てるしかないという結末をいつも残念に思っていました。
しかし、ある休日、息子と粘土で遊んでいるときに星を大量発注され、小さな星を不器用ながらも黙々と量産しました。息子は紙粘土でつくった戦士で戦いごっこをはじめ、母作の星も脇役として活躍。戦いが終わり、戦場(粘土板)でイビツな形となった星がなんとも愛らしく、「ピアスにしたら絶対かわいい!」と、稲妻が落ちたのです。
翌週末にはすぐに材料をそろえ、それからは毎週のように粘土いじりにのめり込むように。形作りや、色付け、艶出しと、気づけば息子より熱心に粘土に向き合っている自分がいたのでした。
戦闘後の息子作ドラゴンと脇役の星たち。
材料はすべて100円均一ショップでそろえるポリシー
粘土アクセサリーにのめり込んだものの、アクセサリー用具専門店には足を運べず(入ってしまうと欲しいものだらけになってしまいそうで……)。100円均一ショップだけで買えるもので楽しむというマイルールをつくりました。
100均といってもあなどれません。まず粘土の種類が驚くほど豊富です。さらに絵の具や型、金具などのアイテムも、3年くらい籠もれそうなほどのバリエーションを揃えることができます。
私はハマるととことんハマるタイプで、「ダイソー」2軒、「キャンドゥ」、「セリア」と1日で4軒の店をはしごしたことも。
そのときの購入品をご紹介します。
〈ダイソー〉
・紙ねんど
・オーブンねんど
・素焼き調ねんど
・シリコーンソフトモールド(オーバル)
・アクリル絵の具ゴールド
・12色水彩絵の具 くすみカラー
・UVレジン用封入パーツ(グリッター、メタルカラー、6色)
・グルーガン
・グルースティック
〈キャンドゥ〉
・ベースパーツ5PRピアス(フック)
・ベースパーツ3PRピアス(ポスト)
・シークレットピアス4PR
〈セリア〉
・野菜抜型(極細)
・デコ弁キットクリスマス
※グルーガンは税込み220円、それ以外はすべて税込み110円
ほかにもほしいものがいっぱいで、少しずつ増えています。
飽きない秘密は共同作業と複数工程
知育菓子の容器を型抜きとして使うママの助手。
無趣味だった私に粘土アクセサリーがヒットした理由は、何より息子と一緒に楽しめたからです。息子も粘土遊びだけだと飽きてしまうのですが、アクセサリーづくりには複数工程があり、息子もそれぞれ違う遊びとして捉えてくれています。
下記に粘土ピアス作りの各工程を順番に紹介します。
造形
粘土を目指す形に整えます。子どもと一緒に造形を楽しむためのポイントは型を用意すること。型でくり抜くことは子どもにもやりやすい作業ですし、ある程度形が統一されることで、アクセサリーにしたときに個性的すぎない仕上がりになります。
おすすめの道具は、100均でも入手可能な野菜抜型(極細)。直径1cmほどのサイズ感で、ピアスにぴったりです。
色付け
色付けは、粘土遊びというよりも立体的な塗り絵。筆を使えることが新鮮なようで、絵の具の水の色の変化を楽しんだり、細かい部分を塗るための筆使いを考えたりと知育要素も多い工程です。
100均の水彩絵の具は色の種類が豊富で、調合も楽しめます。華やかさを増すため、私はグリッター入りのアクリル絵の具を使用しました。
色付け後の乾燥台は「レゴブロック」のタイヤ。
レジン液&UVライトで照りをつける
そのままでも紙粘土の素材が活きて可愛らしさもあるのですが、売りもののようにするためにレジン液を使いツヤツヤにします。レジン液を表面に塗りUVライトを当てると固まるので、傷防止にもなります。
この工程の楽しいポイントは、ラメをレジン液に混ぜたり、カラーレジン液を使って色を重ねたりできるところです。息子にはラメ選びを担当してもらいます。
レジン液は手につくとアレルギー反応を起こしてしまったり、専用の石鹼でないと落ちなかったりするので、大人が塗り、子どもには触らせないようご注意ください。また、UVライトも直接目に当てないよう、必ず下向きにして大人が作業するようにしましょう。
グルーガンで金具を接着
最後に、グルーガンでピアスの金具を接着します。「グルーガン」という名前が好きなのか、息子はこの工程については、見ているだけでも満足そうです。素材によってはグルーガンがつかないものもあるので、瞬間接着剤があれば代用できます。仕上げに、金具が取れないようにレジン液を接着部にも塗り、UVライトを当てて完成です。
無趣味でも子どもと一緒に楽しめることに没頭すれば趣味になる
作ったアクセサリーを包装する楽しみもあります。
完成したアクセサリーを身につけ、子どもと出かけました。
友達に「このピアス、一緒に作ったんだよ」と話す息子は、少し自慢げでママはなんだか照れくさかったですが嬉しかったです。
十数年後には自立していってしまう子ども。大変でも楽しい育児時間はあっという間に終わってしまいます。子どもが一緒に遊んでくれるうちに、大人も熱中できる何かを見つけられると、その作業をするたびに子どもとの時間を思い出すことができるのではないでしょうか。私にとっては、粘土アクセサリー作りがまさにそうなりつつあります。
ママが楽しんでいると、子どももさらに遊ぶという、よいループもうまれます。一緒につくった粘土アクセサリーを販売できるくらいまで、極めたいと思います。
※記事内写真はすべて撮影:紫木かなえ