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<帰省文化いる?いらない?>思わず本音!帰省じゃなくて旅行したい【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

【マキコの気持ち】

私はマキコ。夫と小学3年生の長男、年長の次男の4人家族です。私も夫も、地元が遠方のため、長期休みに帰省することになっています。もうすぐやってくる帰省シーズン。私はこの時期になると、憂鬱になってしまうのです。高い帰省費用を家族旅行に回せたらと、何度思ったことか。義両親との仲が悪いわけではありませんが、とくに義実家は気を使うので行きたくないのが本音。けれど夫が私の実家で気を使って動いてくれる分、私も頑張らないと……とも思います。ほとほと「帰省」という文化に嫌気がさしていたのでした。

今日は、ママ友4人でランチ会です。

「夏休み、どこか行く?」なんて話していたときのことです。

ほかのママ友たちは楽しそうに夏休みの旅行計画について話しています。その話題についていけなくて、何となく疎外感を抱く私……。

わが家では、夏休みは必ず両家の実家に帰省することになっているのです。

「ウチは……毎年帰省で終わるって感じかなぁ……」

と私が言うと、意外にも実家が遠方なのも羨ましいという声もあり驚きました。

しかし、私にとってはちっともいいことではありません。往復の交通費だけでかなりの出費になるので、そのほかに旅行なんて……到底できません。

ランチをしながら、思わず本音がダダ漏れてしまいました。 実家が嫌いとか、義実家と上手くいっていないとか、そんなことはまったくありません。 ただ毎年当たり前のように帰省をしなくてはいけない空気感に、ほとほと嫌気がさしていたのです。 私だって本当は家族で色々なところに旅行がしたい。 帰省ばっかりの長期休みなんて、何も面白くない。 そう思っていたのでした。 私があまりに本音で話すので、ママ友たちも若干引き気味だった気がします。

祖父母との記憶が大事な思い出になる?

「なんでジジババの想い出をつくるために、私が荷造りとか、チケットの手配とか、お土産とかいろいろ気を使わないといけないの!?」

という私に、ほかのママ友は、子ども目線での帰省の良さを教えてくれました。それはみんな、自分が子ども時代に感じた、祖父母との記憶でした。

「マキコさんにとっては大変だとは思うけどさ。でも子どもと祖父母の貴重な触れ合いの機会を作ってあげているって、すごく意味のある大切なことなんじゃないかな? 子どもたちはたくさんの想い出を持って大人になってさ。いつかこの想い出を思い返したときに、感じるんだよ」

「お母さんは頑張ってくれていたんだなって!」

こう言ってくれるママ友たちのおかげで、帰省に対する気持ちが少しだけ、いい方向に変わった瞬間でした。

帰省に付きものの時代錯誤な「親族の集まり」にも、独特な空気を感じて嫌でした。 放っておいてほしい。 帰省を強制しないでほしい。 いくら子どもたちが楽しそうにしていても、私はほとほと飽きていました。 そんな私にママ友たちは、前向きになれるような言葉をかけてくれました。 そして、子どもたちと祖父母との時間は限られているということを改めて自覚することができたのです。 あとどれくらい「孫と祖父母」が触れ合える時間が残されているかは分かりませんが、子どもたちが望む限り、しっかりと付き合っていこうと思います。

【ユキナの気持ち】実家はすぐ近くで……「帰省いいな~!」

私(ユキナ)は、夫と小学2年生の長女、年長の長男の4人暮らしです。今日はママ友4人でランチ会。夏休みの予定について話をしていたところ、マキコさんが「旅行が羨ましい!」と言いはじめました。彼女のところは夫婦ともに遠方に実家があり、双方の実家に帰省するだけで長期休みが終わってしまうのだとか。子どもたちも祖父母も帰省をとても楽しみにしているのに、マキコさんは本当に面倒くさいと感じているようです。それでも私は、ちょっと羨ましかったのです。

「帰省のことで悩むっていいなぁって思ってさ」

今日のママ友とのランチ会での出来事を思い返しながら私は言いました。

私と夫は、中学の同級生同士で地元で結婚したため、もちろん実家もすぐそばにあります。つまり、居住地と実家が近すぎて、帰省という概念がないのです。

だから、地元から出てきている人たちが、長期休みになると、帰省といって地元に帰っていくことに憧れを抱いていたのです。

地元が遠方の人は、帰省という概念があって、リフレッシュできていいな~って思っていました。

しかし、こういうことを話すと、大抵は「実家が近くにある方がいいよ!」と言われてきました。もちろん、実家が近くて助かることはたくさんあります。でも実は、近すぎるがゆえの問題もあるんですよね。

マキコさんは帰省がない私たちを羨ましいと言っていましたが、私はそんなマキコさんを見て、実は心底羨ましかったのです。 帰省は確かに大変なことも面倒くさいことも多いかもしれません。 しかし地元で結婚・出産をした私は、自宅も実家もすべて地元でまとまっているため、気持ちの切り替えができる場所もないのです。 「実家が近くていいな」と言われることも多いですが、実家が近ければ近いでお互いに気にかけないといけないことも多々あり、距離を理由にできない分、面倒くさいこともあるのです。 隣の芝生は青く見えるとはこのことなんだな……そんな風に思います。

羨んでもキリがない!現状に感謝しよう

「それはもちろんそうだとは思うんだけど、たくさんの大人に定期的に会って、色んな価値観の話を聞いてさ。「面倒くさいな」とか「あのおじさん嫌だな」とか、そういった感覚も全部含めて「羨ましいな」って思うの。そういう経験ってお金を出して買えるものじゃないでしょ?」

うちは親戚付き合いがほとんどないため、余計そういう思いがあるのかもしれません。

「たまにしか会えない祖父母だって、いつも近くにいてくれる祖父母だって、子どもにとっての環境を考えたら、どちらも一長一短だと思う」

というレイコさんの言葉を素直に受け止めて、いまある環境を大切にしようと前向きにとらえることにしました。

ずっと「帰省」ができる場所がある人が羨ましかった私。 自分の「帰る場所」が欲しかったのもそうですが、子どもたちに「田舎のおじいちゃん・おばあちゃんの家」を体験させてあげたかったのです。 この考えが贅沢だということは分かっているし、自分にはない環境がよく見えているだけなのも理解しています。 けれどマキコさんの話を聞いて、思わず気持ちを吐露してしまったのでした。 レイコさんは言葉を選ぶように優しく話を聞いてくれました。 「羨ましい」と思ったらキリがない。 今ある現状に感謝をして過ごそう。 素直にそう思えたのでした。

【レイコの気持ち】羨ましい以前の問題!そもそも私には……

私(レイコ)は夫と中学1年生と小学3年生の姉妹の4人暮らしです。ママ友のランチ会で、マキコさんが「帰省が面倒くさい!」と嘆いていました。確かに帰省に縛られる長期休みも辛いのかもしれません。一方で、途中まで一緒に帰ったユキナさんは、夫婦で地元出身のため「帰省」という概念がなく、帰省する場所があるマキコさんが羨ましいと言っていました。隣の芝生は青く見える……そんな2人を見て、私は自分のことを想うのでした。

ランチ会の帰りに買ってきた和菓子を仏壇にお供えしました。

私の両親は2人ともすでに他界しているのです。

長女が幼い頃は、自分の両親が他界していることをママ友に話したこともありました。しかし、なんとなく気まずい思いを相手にさせてしまった経験から、両親のことは人に話さなくなりました。

私たちに両親がいないということは、子どもたちに祖父母がいないということになります。

「みんなのお家にはおじいちゃんやおばあちゃんがいるのに、どうしてウチはいないの?」

そう娘に聞かれたこともありました。

両親が他界していることをママ友に話すのは、なかなか勇気のいるものでした。 変に気を使われても申し訳ないし、その場が気まずくなるのも嫌でした。 だから隠しているわけではないけれど、積極的に話そうとは思いません。 ママ友たちは帰省先のあるなしや、実家が近い遠いについて話してくれましたが、そもそも私には「両親」がいないので、そんな概念すらないのです。 概念がないからこそ悩まなくていいから楽な分、子どもたちに祖父母のぬくもりを与えてあげることができなかったことに、罪悪感を持ってしまうのでした。

想いはさまざま「気づく」で変わる人生

「何度も悩んだことなんだけどね。もうどうしようもないって分かっているのに、なんか……久々に少し寂しくなって」

両親のことについては、割り切っていたつもりでした。でもママ友の話を聞いていたら、今日はまた少しだけ考えてしまったのです。

「だったら、俺らが長生きして娘たちの子どもに与えてあげれば良いんだよ。俺たちがもーーーっと長生きして、娘やその孫たちに親戚の集まりを体験させてあげれば良いんだよ」

そういってくれた夫の優しさが身に沁みました。

「誰しも一度は自分以外の人の境遇を「羨ましい」って思うこと、あるんじゃないかな。自分が誰かを「羨ましい」って思うのと同じくらい、誰かも自分のことを「羨ましい」って思ってくれているんだと、俺は思うよ。「羨ましい」って思われている部分に、早く気が付くかどうかで、また人生の彩も変わってくるんじゃないかな」

夫の言葉に私は、とても救われました。

世の中には色々な考え方をする人たちがいるでしょう。 色々な境遇の人もいると思います。 たいていの人が「自分の境遇」に足りないものを探し、求めているのかもしれません。 しかし、完璧な境遇なんてありません。 帰省が面倒くさい人も、帰省先が欲しい人も。親が生きている人も、そうでない人も。 親との想い出がいいものでなかった人も。 今が幸せであれば「これで良かった」と思えるのではないでしょうか。 日々の積み重ねが「今」の自分を創っているのです。 だからこそ、今の自分の生活を精一杯生きることが何よりも大切なのだな……と、今回のことで学びました。 夏休みの過ごし方はみんな異なりますが、それぞれめいっぱい楽しんでほしいと思います!


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