トム・クルーズのぶっ飛んでるスタント集!トムの熱い想いとサービス精神に感謝!!
ボンネットに飛び乗っての銃撃戦:『ナイト&デイ』(2010)
『ナイト&デイ』のカーチェースシーンで使われている見事なCGシーンも素晴らしいのですが、トム・クルーズのアクションへのがむしゃらな姿勢にも注目です。
一番印象に残るシーンは、バイクも車も交通量の多い中を縫うように走っている危険な状態の中、トム・クルーズがバイクからハイスピードで走る車のボンネットに飛び乗るその瞬間。
護身器具である程度守られているとはわかってはいても、ハリウッドでも指折りのトップクラスの俳優が事故に巻き込まれるもしものことを考えると、観ているこちらがハラハラしてしまいますね。
水槽爆破シーン:『ミッション:インポッシブル』(1996年)
第1作の水槽爆破のオープニングは「ミッション:インポッシブル」シリーズの中でも屈指の印象的なシーン。実はこのアイディアはトムクルーズ自身が出したものだといいます。さらにトムは、うろたえる監督をよそに、スタントなしで自ら演じることを要求したのだとか。
ジェットパックチェイス:『マイノリティ・リポート』(2002年)
膨大な予算を使い、たくさんのCGシーンが盛り込まれた『マイノリティ・リポート』。その中でもトム・クルーズの生身のスタントが活かされたシーンがありました。
重量感のあるスタント装備や、数10メートルに及ぶケーブルが駆使されクライマックスは撮影されました。ビルからビルへ飛び移るシーンも、地面をひきづられるシーンも、全てトム自身がスタントなしでワイヤワークをこなしていたそうです。
ロッククライミングシーン:『ミッション:インポッシブルⅡ』(2000年)
第1作から4年後に公開された『ミッション:インポッシブルⅡ』。本作は、断崖絶壁でクライミングをするイーサン・ハントのシーンから始まります。
当初スタジオは、断崖絶壁にぶら下がるシーンは危険すぎると難色を示していたといいます。それでもトムは生身のスタントにこだわり、できる限り自身で演じることを決断しました。ちなみに崖から崖へ飛び移るシーンで怪我をしているのですが、それでも彼の挑戦する気持ちは変わりませんでした。
ナイフファイト『ミッションインポッシブルⅡ』(2000年)
トムは本作のクライマックスで、刃物を眼球すれすれに近づける、シンプルかつ危険なシーンに命がけで臨みました。
ジョン・ウー監督は、大まかに目の周辺にナイフを近づけるようにとは指示を出していましたが、それを聞いたトムは、あえて眼球からスレスレの場所まで近づけることを提案。
細かく計算された長さのケーブルをナイフに取り付けることにより、万が一の場合でも眼球に刺さらないよう安全策がとられたとはいいますが……。
ほんのわずかなズレで、トムに致命傷を与えかねない極限状態。共演者のダグレイ・スコットには、これまで感じたことのないプレッシャーがかかっていたことでしょう。
せまりくるトラックの下をすり抜ける『ミッション:インポッシブルⅢ』(2006年)
DVDに収録されたこのシーンのメイキング映像では、撮影クルーのナーバスな様子が映されていました。トム・クルーズが道路に寝転び、巨大トラックが突っ込んでくるのを待ち構えているのであれば、それは仕方がなかったのかもしれません。
監督のJJ・アダムスは、巨大トラックがトムに向かってどんどん近づいてくるのをみて「僕のキャリアもこれでおしまいだ。」と覚悟を決めたとか。
結果的にはトムの素晴らしいスタントによって成功したものの、もし数センチでもずれていれば最悪の事態になっていたでしょう。
ちなみにトラックの下をすり抜けるシーンでは、トムからほんの数センチのところにカメラを設置して、臨場感のあふれる映像作りをしていました。
ブルジュハリファでのアクションシーン『ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル』(2011年)
『ミッション:インポッシブル ゴーストプロトコル』では、トム・クルーズが、世界で最も高いビルブルジュハリファの壁をスタントマンなしで登りました。
高層ビル上部で吹く横風でビルに打ち付けられるなど、万が一起こりうるあらゆる危険な状況を回避するため、トムの提案でセーフティーネットがビルに用意されました。
予定になかったカーチェースシークエンス:『アウトロー』(2012年)
リーチャイルドの、全米ベストセラー小説を映画化した映画『アウトロー』。トム・クルーズの素晴らしいカーチェースシーンによって、小説では表現しきれなかった臨場感が加えられ、大絶賛されました。
本作でセカンドユニットチーム監督のポール・ジェニングスは「トムほどの素晴らしいスタントマンを見たことはない。」と手放しで称賛したといいます。
本作のカーチェイスシーンは、車と車の衝突によるインパクトと音響が効果的に演出されており、臨場感あふれる素晴らしいシーンに仕上がっています。
実は中盤の車が失速するシーンは、脚本にはないものだったといいます。しかしトムは動揺せず、すぐに持ち直し車をスタート。この予想外のシーンがさらに映画に臨場感を与えた、とクリストファー・マッカリー監督も大絶賛したとのことです。