紫式部「源氏物語」にも詠まれた京都原種「藤袴」~下御霊神社で御神水の水やり体験が可能
源氏物語で和歌にも詠まれた「藤袴」。秋に藤色の可憐な花を咲かせますが、京都原種の藤袴を「源氏藤袴会」が保全しています。その一環で下御霊神社でも藤袴の生育が行われていて御神水の水やりを体験できますので、その様子をご報告します。
京都原種の「藤袴」
「藤袴(ふじばかま)」は10月頃に藤色の花を咲かせる「秋の七草」の一つです。
源氏物語でも夕霧が「同じ野の露にやつるる藤袴あはれはかけよかことばかりも」と詠むなど、当時から一般的な植物だったようです。
そんな藤袴は他の地域の藤袴と交配が進み、「京都原種」と云われる藤袴は絶滅寸前種となっています。
そこで「源氏藤袴会」がそうした京都原種の藤袴を保全しようと生育に取り組んでいます。
その一環で、下御霊神社でも藤袴の生育が行われていて、境内にはたくさんの鉢植えが並べられています。
そしてその藤袴に、名水として名高い下御霊神社の御神水の水やりをすることができるのです。
下御霊神社の名水「御霊水(ごりょうすい)」
下御霊神社も名水をいただける神社として有名で、ご近所にお住いの皆さんや参拝客が御神水を授かりに足繁くやってきます。
下御霊神社の御神水は「御霊水(ごりょうすい)」として親しまれ、その由緒は江戸時代の伝承まで遡ります。
こうした御神水を注がれる藤袴は、さぞ清らかな花を咲かせてくれることでしょう。
下御霊神社の境内にはたくさんの鉢植えがありますので、思う存分、水やり体験をすることができます。
革堂行願寺で「藤袴祭」を開催
下御霊神社の南隣にある「革堂行願寺(こうどうぎょうがんじ)」では、前述の「源氏藤袴会」が毎年「藤袴祭」を開催しています。
「蓮の寺」として有名な革堂行願寺ですが、こちらにも藤袴の鉢植えがたくさんあり、祭りの出番を待っています。
自らの手で水やりをした藤袴が綺麗に咲き誇り、祭り会場で来場客の目を楽しませる姿を想像すると、さぞ感動もひとしおでしょう。
ぜひ一度、水やり体験を行いに下御霊神社に足を運んでみてはいかがでしょうか?
基本情報
<下御霊神社>
◇参拝時間
・09:00~17:00
◇拝観料
・無料
◇定休日
・なし
<革堂行願寺>
◇参拝時間
・08:00~16:30
◇拝観料
・無料
◇定休日
・なし
<藤袴祭 令和6年>
◇開催日時
・令和6年 10月11日(金)~14日(月)
◇会場
・革堂行願寺/下御霊神社/寺町通り
◇入場料
・無料
アクセス
<下御霊神社>
◇所在地
〒604-0995
京都府京都市中京区寺町通丸太町下ル
tel:075-231-3530
◇電車
・京都地下鉄:丸太町駅より 徒歩12分
・京阪:神宮丸太町駅より 徒歩7分
◇バス
・京都市バス:河原町丸太町より 下車すぐ
◇駐車場
・なし
<革堂行願寺>
◇所在地
〒604-0991
京都市中京区寺町通竹屋町上ル行願寺門前町
tel:075-211-2770
◇電車
・京都地下鉄:丸太町駅より 徒歩12分
・京阪:神宮丸太町駅より 徒歩7分
◇バス
・京都市バス:河原町丸太町より 下車すぐ
◇駐車場
・なし