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増殖中の「男装コンカフェ(男装のコンセプトカフェ)」は、想像以上に居心地の良い空間だった!

コクハク

(写真:iStock)

 近頃、メンズコンカフェならぬ「男装コンカフェ」が増殖中なのをご存知でしょうか。東京だけでもすでに20店舗以上。
 一体どんなところなのか試しに足を踏み入れてみたら、想像以上に居心地の良い空間がそこにありました。

【内藤みかのあたらしいのがお好き】

ホストクラブで働く女性も増えている

 近頃、ホストクラブにも女性のホストが少しずつですが増えています。

 中にはナンバーワンになり、かなりの額を稼ぐ女性ホストもいるのだとか。また、女性用風俗業界でも、レズビアンプレーができる店がじわりじわりと増えつつあります。

 レズビアン風俗にはデートプランがあるところもあり、女同士でお茶やお買い物などを楽しむことも可能です。

 手を繋いだりイチャイチャするのではなく、女友達として接してもらうこともできるなので、友達がいなくて寂しい女性が利用するケースもあるようです。

男装が人気の理由

 以前にもレンタル男装体験の記事を書いたことがありますが、レズビアンではなく「男装」という新しいカテゴリが最近は伸びています。男装したかっこいい人との時間を新鮮に感じる女性が増えているのです。

 また、働く側にとっても、女性に接客をするほうが、男性に接客をする時に比べてセクハラされるリスクも低く、安全に感じるようです。

 女性に接客したい女性と、女性に接客されたい女性というニーズが一致したため、伸びているのでしょう。

メンコンと似てるのに何が違う?

(写真:iStock)

 筆者も男装コンカフェに行くのは初めてで緊張しましたが、思い切って扉を開けてみると、そこにはふんわりした良い匂いと清潔感ある空間がありました。

 女性ならではの細かなところまで綺麗に整えている店内がとても心地いいのです。

 それでいて目の前にいるのは、短髪にカラコンの、宝塚でも通用しそうなかっこいい男装女性。

 店によって王子様風、和風、学園風など、コンセプトもいろいろあるようですが、メンコンよりもずっと優しい雰囲気のキャストがとても和めるのです。

シャンパンで煽られることもナシ

 ドリンクメニューには、メンコンと同じく、シャンパンなどの高価なものもありました。筆者が行った時は、お店が空いている早めの時間帯で、その日はバースデーなどのイベントがなかったこともあるとは思いますが、シャンパンを入れて欲しそうな空気はありません。

 私の好みを丁寧に聞いて作ってくれたカクテルも、甘味があってとてもおいしく、カウンター越しに会話も弾みます。

 自分だけが飲んでいるのは悪いので、男装さんにも一杯どうぞと勧めると、ものすごく嬉しそうな顔で「いいの?」と言われ、可愛い! とキュンときました。

一緒にチェキを撮ったり、2人で出掛けたり…

(写真:iStock)

 お店では、追加料金を払えばキャストさんとチェキを撮れたり、ポイントを貯めたらツーショットでお出かけができたり、メンコンと同じようなシステムもありました。

 メンコンと変わらないのに、終始、空気が柔らかくて優しいのです。

 女子校には、必ずと言っていいほど男装が似合うかっこいい同級生がいるものですが、そういう人と一緒に過ごしている感じです。

 女同士だからこその安心感と、美形を眺めるときめきとが同居しているので、安心して過ごせるのでしょう。

恋愛要素は薄め、それがイイのかも

 男装コンカフェは、ホストやメンコンに比べると、恋愛要素はかなり薄めな感じがしました。女子校のかっこいいクラスメイトの恋愛対象が女性だとは限らないように、男装コンカフェのキャストさんも、恋愛対象がどの性にあるかは、あえて伏せているようにも感じました。

 女性同士だからこそ、スリルを感じずに純粋に楽しめるのかもしれません。

 イケメンとのガールズトークも斬新です。ホストやメンコンに行ってみたいけどシャンパンを煽られるのが怖い女性には、まずは男装コンカフェでゆったり過ごしてみるのもいいかもしれません。

(内藤みか/作家)

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