経験したことのない大雨も… 北海道の天気予報&気象予報士解説/2025年8月26日更新
北海道のあす27日(水)の天気と、週間予報を、HBCウェザーセンターの児玉晃(こだま・あきら)気象予報士がお伝えします。
児玉気象予報士が描いた、独特なイラストとともに…。
【この記事の内容】
・ポイント解説
・あすの北海道の天気と気温
・あすからの北海道の週間天気予報
・あすの札幌の朝昼晩の天気
道北では大雨…今夜は道央道南でも雷雨に
道北では先週から度々大雨になっています。
もともと今は、秋雨前線などの影響で雨の多い時期なんですが、今年は気温も海の温度も高いため、雨雲が発達しやすく、一雨ごとに大雨になっています。
今日もその傾向で、午前9時の天気図を見ると、日本海から低気圧が近づき、前線が道北にかかっています。この前線に向かって暖かく湿った空気が入り、道北で記録的な大雨になっています。午後4時までの24時間に宗谷北部の豊富町では観測史上最大となる174.5ミリの雨を観測し、平年の8月ひと月分の雨量を超える雨がたった1日で降りました。
雨の様子です。
今後は海上の活発な夜9時以降、日本海側にかかり、雨が強まります。
道北では再び非常に激しい雨が、道央や道南方面でもあす27日(水)の早朝を中心に激しい雷雨となるでしょう。
あす夕方までの24時間で道北の多いところでさらに150ミリ、道央や道南で100~120ミリの雨が予想されます。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒して下さい。また、暗い時間帯に雨のピークとなるため、懐中電灯の用意やスマートフォンの充電など停電への備えもしておきましょう。
経験したことのない大雨になっている地域もあります。私は大丈夫と思わず、自治体などからの指示に従いましょう。では予報です!
27日(水)の天気と気温
旭川ではあす27日(水)朝は石狩川も流れが速くなっているかもしれませんね。
川は時間差で水かさが増すので、様子を見に行くことは控えて下さい。
あす27日(水)の天気と気温です。
各地で雨が降り、午前を中心に激しい雷雨になりそうです。最低気温は23度前後。今夜は雨で窓が開けづらく、寝苦しいでしょう。日中も広く30度くらいと蒸し暑くなります。
江差では午後5時頃は雨が降っていませんが、今夜9時以降、雨が強まります。また、あす27日(水)朝の最低気温は24度でしょう。
あす27日(水)の時間ごとの天気。道央・道南からです。
明け方まで激しい雷雨となって、道路の冠水などに注意が必要です。午後は道南方面で天気が気回復しますが、札幌周辺では夕方から再び雨が降るでしょう。
道北・空知です。
雨のピークは早朝で、1時間に50ミリと滝のような非常に激しい雨の降るおそれがあります。日中も急な雷雨に注意して下さい。これまでの大雨で災害発生の危険度が高まっています。夕方まで土砂災害などに警戒して下さい。風もやや強く、傘がさしにくくなるでしょう。
道東・オホーツク海側です。
午前を中心に雨が降り、落雷や突風にも注意して下さい。枝幸は雨が降り、早朝は激しく降るでしょう。最高気温は網走で31度と、11日ぶりに真夏日になりそうです。
27日(水)からの週間天気予報
札幌ではきょう26日(火)は雨が降ったり、日が差したり変わりやすい天気でした。
今夜は雨の音で目が覚めるほどの激しい雨が降り、あす27日(水)日中も晴れ雨兼用の傘があると安心です。
週間予報。日本海側とオホーツク海側からです。
雨への警戒はあす27日(水)までです。木曜と金曜は晴れ間が出て、最低気温は20度を下回り、少しだけ秋らしくなりそうです。その後も短い周期で天気が変わります。
太平洋側です。
木曜は晴れるでしょう。寝苦しさは落ち着きますが、日中の暑さは続きそうです。土曜日も雨ですが、一雨ごとに涼しくなるのは、まだ先になりそうです。
27日(水)の札幌の朝昼晩の天気
あす27日(水)の札幌です!朝昼晩の天気をもんすけでお伝えします!
あすも雨具が必要ですね。
そしてあすも午後を中心に傘がさしにくくなるほどの風を伴います。朝から蒸し暑いですが、夕方からの雨で一気に涼しくなるでしょう。
文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃
HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。
HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。
連載「気象予報士コラム・お天気を味方に」
月~金曜日に翌日からの天気予報をお伝えしているほか、暮らしに役立つお天気コラム記事もお届けしています。
※26日午後5時時点の情報です。最新の気象情報は、HBCウェザーセンターのホームページなどでご確認ください。HBCは気象庁の認可を2001年に得て以来、民間気象会社の一つとして「HBCの独自予報」を発信しています。
編集:Sitakke編集部IKU