みはまワークショップ・ダンスラボ 三輪亜希子さんが誘う変幻自在な身体表現の世界
四日市市海山道町の三浜文化会館を「練習する場・育む場・考察の場」と捉え、同市のこれからの芸術文化を担う人材育成や交流を目標とする「みはまワークショップ」。8月11日に同ワークショップのダンス分野で、今年度同会館ダンスディレクターに就任したダンサーで尚美学園大学専任講師の三輪亜希子さんが指導する「ダンスラボ」が開かれた。6月に初回を開講し、今回は2回目。小学生から60代までの20人が参加し、コンテンポラリーダンスの変幻自在で自由な身体表現を楽しんだ。
「背中がじわーっと伸びるように」、「ぐいーっと、溶けていく。肩甲骨が、落ちてゆく……」。三輪さんの言葉は、音楽に合わせてリズミカルかつ、抑揚たっぷりに繰り出される。「体をぎゅーっとしぼっている感じ。足の指先はリラーックス、フローリングを柔らかく触っている感じ……」。参加者らはその声に導かれ、ぐっと体を曲げ伸ばしする。前半はたっぷりと時間を費やし頭からつま先までをほぐし、後半はフランスの作曲家ビゼーが作曲した「ファランドール」に合わせて振り入れをし、最後に1曲通しての発表に臨んだ。
半年前にヒップホップダンスを学び始めた市内在住の60代の女性は、スポーツクラブでバレエを習った経験がある。「コンテンポラリ―ダンスは初めて。手の動きが独特ですね。クラシック音楽で踊ったのが意外だった。また参加したい」と顔をほころばせた。前回も参加した50代女性は、フラダンスの経験者。「ちゃんとできてないけど、できないことさえ楽しい」と話していた。
三輪さんは、愛知県名古屋市出身。子ども時代に所属していたモダンダンス教室のスタジオが四日市市内にもあって同市に通った経験があり、同市に親しみがあるそうだ。ダンスラボについて、「リピーターがいてくれて大きな一歩。参加者は内容をよく吟味して受講してくれている印象です」と話す。「お試しでという感じではなく、体を動かしたい、これから始めたい、もっとうまくなりたいと先々のことを考えている人が多くやりがいがありますね」。
【講座終了後、ポーズを取る三輪さん(前列中央)と参加者ら】
次回は、10月5日(土)に「はじめてのダンス シニアいききダンス3」、同6日(日)にダンスラボ「パンキング・ワッキング」(講師・MEDUSAさん)と「ヒップホップ」(講師・HiRo-Cさん)が開講される。各講座の申し込み等の詳細は、8月下旬以降ホームページ(https://mihama-culture.com/)やチラシに掲載する。