小田原 満福寺で火渡り 業火の試練で無病息災
小田原市中里にある満福寺(藤原慈舟住職)で1月28日、恒例の「火渡り修行」が開催された。この修行は、関東一円から修験者達が結集し、山伏問答などの後、境内の庭につまれた旧年のお札やしめ飾りに火をつけ、その上を素足で渡ることで無病息災を祈願する伝統行事だ。
この日は例年よりも強風に見舞われたが、多くの参拝者が地域に根付く恒例行事を観覧。風が舞う中、勢いが増した炎と煙に包まれながら渡る修験者の様子を固唾を飲んで見守っていた。
今年初めて相模原市から娘と訪れたという青山寛子さん(72)は「炎の勢いと雰囲気に驚いた。修験者が放った矢も受け取れたのもよかった。乙巳で世代が変わるという年、自分も変わっていきたい」と話していた。