【西武】渡辺久信GM兼監督代行インタビュー ソフトバンクから移籍の野村大樹は「野球小僧っぽいところがある」
7月9日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われた、日本ハム10回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの渡辺久信GM兼監督代行にインタビューした模様を放送した。ソフトバンクからトレード移籍した野村大樹の印象を訊いた。
――ソフトバンクからのトレード移籍した野村大樹のプレーを目の前でご覧になった感想は?
渡辺「非常に出塁率が高い選手でもありますし、ストライク、ボールをしっかり見極められるというところがありますし、とにかく試合に出ることに貪欲というか、ソフトバンクだとレギュラーがある程度決まってしまっているのでチャンスが少なかったのですが、うちに来ればどこのポジションも空いているので、モチベーションを高く持って何とかチャンスを掴もうという気持ちで行くのではないですかね」
――野村の移籍後初出場となった7月7日、ロッテ11回戦の7回裏、サードゴロ併殺打に終わりました。走り始めるときに足を滑らせたので一塁は楽々アウトかなと思ったのですが、全力疾走でもうちょっとでセーフになるところでした。あのスタイルがやっぱり彼の持ち味?
渡辺「常に一生懸命で、野球に対していつも真摯に向き合っているところが彼のいいところで、野球小僧っぽいところがあるので、試合にこれから出ていけば、どんどん彼の良さが出てくるのではないかなという期待を持たしてくれる選手ですね」
――金曜日(7月5日、ロッテ9回戦)の外崎修汰のデッドボールには冷や冷やしました。代走を出されて一塁ベースからベンチへ戻る際に彼は小走りだったので大事には至っていないだろうとは思ったのですが、翌日に欠場しました。試合に出られるほど回復はしていなかったということ?
渡辺「大事をとってというところです。今年彼は下半身の故障をしていて、いろんなところをかばいながらやると再発したりする可能性も出てくるのでといったところです。今、彼に抜けられると痛いので大事をとったというところです」
――外崎曰く今はとても良い感覚で打席に立てているそうなのですが、今外崎は3番として機能していますか?
渡辺「そうですね。状態自体は非常に良くなってきていると思いますし、1.2番の出塁率が上がってくると、彼が3番でいいところで打ってくれて得点力も上がってくると思います」
――源田(壮亮)はバッターとして状態を上げてきたと思いますがいかがですか?
渡辺「源ちゃん(源田壮亮)は今上がっていますね。1番松原(聖弥)と9番(源田)を変えてみて、源ちゃんは9番にいるときも非常にいい状態だったのですが、松原が1番でなかなか力を出しきれていなかったということで、後ろの方で楽なところでというところがまず一番の考えだったのですが、代わりに1番に入った源ちゃんの内容のいい打席が多くなってきた感じですね」
――渡邉勇太朗をカード初戦に持ってきました。前回登板ではお立ち台にも上がっていますが、評価は上がっていますか?
渡辺「もう何年もプロでやっている選手ですから、そろそろ一皮むけていかないといけない時期に来ていると思いますし、今年本当に安定したピッチング、ゲームを作るというところでは素晴らしいピッチングをしてくれているのですが、この2連戦というのがうちの鍵を握るというか、2連戦を連敗でやられて序盤に調子が落ちていったという4月、5月がありますので、この2連戦、すごく大事にしていきたいなと思います」
――まずは(日本ハムの)山崎福也を攻略しなければいけません。既に2試合で完投勝利を許しています。攻撃面でどのようなことを心がけるべきですか?
渡辺「彼は俗に言う技巧派の左のピッチャーなので、いろんな球を投げますよね。全ての球を追いかけてしまうと、彼の術中にはまっていくというのが過去何試合かの結果なので、しっかり割り切った打撃が必要ですし、状態的にはずっとファームの方で調整していて、ファームに落ちる前の2試合ぐらいは調子も良くありませんでした。今回1軍に上がって初めての登板で、多分ピッチャーとしてはちょっと不安な状態で入ってくると思います。まずはその序盤で彼をのせてしまうと、なかなか攻略が難しくなってくるというタイプのピッチャーなので、序盤の攻撃で何とかやりたいなと思います」
※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー