20日、トランプ大統領就任へ。バイデン大統領最後の演説に大竹氏「民主主義がちゃんと成立するのか危うくなってくる」
1月17日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。1月17日の放送はTBSNEWSDIGの「「「この国の大きな懸念について警告したい」バイデン大統領が最後の演説でトランプ次期政権を痛烈批判」を取り上げ大竹やジャーナリストの青木理らがコメントした。
アメリカのバイデン大統領が退任を前に国民に向けた最後の演説を行いトランプ次期政権を痛烈に批判しました 国民に向けた最後の演説でバイデン大統領が強調したのは「退任にあたっての大きな懸念」でした。
バイデン大統領「この国の大きな懸念について警告したい。ごく少数の超富裕層に権力が集中している危険な状態だ。彼らの権力の濫用を野放しにすれば、危険な結末が待っている。権力と富が集中すれば、不信と分断を引き起こす。人々は民主主義に幻滅し、公平に扱われていないと感じるだろう」と強調。また、「誤った情報の雪崩は権力の濫用を可能にする。報道の自由は崩壊しつつある」とも指摘しました。名前こそ出さないものの、トランプ新政権への批判を重ねた形で、最後には国民に向かって「君たちが守る番だ」と呼びかけました。 4年前、就任とともに国民の融和を訴えたバイデン大統領ですが、それが実現できなかったばかりか、分断がさらに深まったことを強く印象づける最後の演説となりました。
大竹「富裕層というかトランプの周りでその勢いを一緒に演出するような人たちは、イーロンマスクをはじめザッカーバーグとかものすごい富豪たちが周りを囲んで、自分たちの利益の拡大にかかっていくと。そうなってくると民主主義がちゃんと成立するのか。そこがとっても危うくなってくる」
青木理「ただこれどうなんでしょうかね僕も全くバイデンさんが退任演説で言ったことについて、言ってることには僕も基本的にその通りだなと思うんですけど、ただ皮肉だなと思うのは、「権力と富が集中すれば不信と分断を引き起こす。人々は民主主義に幻滅し公平に扱われていないと感じるだろう」とバイデンさんはおっしゃったそうなんですけど、僕もアメリカ政治専門じゃないんですけれども、かつては共和党はどちらかと言えば資本家だったり富裕層を代表し、民主党はどちらかといえば労働組合とか労働者層を代表してたという時代が、古き良き時代があったわけですけど、その民主党が変質をして、ある意味で東部とか西部のエリートとか、シリコンバレーのベンチャー起業家とかの人たち、あるいはどちらかといえばトランプさんがよく言っている意識高い系みたいな人を代表する。そういう政党になってしまった。しかも、富の格差というか貧富の格差がものすごく広がった。結果として、人々は民主主義に幻滅しトランプさんのような人を選んだのではないかというふうに考えるとバイデンさんの口からこういう言葉が出てくるとなんかちょっと皮肉な感じはしちゃいますよね」
大竹「バイデン政権時代にリベラルのやりすぎみたいなことがちょっと言われてて、そこまでやるのかみたいな。多様性を大事にしてるみたいなことが柱になってたわけだけど……」
青木「フェイスブックは多様性確保目標は廃止するみたいですね。しかも、トランプさん今度二期目なので、一期目の時は共和党の中に政治的立場はいろいろあるけれども、それなりにある種の秩序みたいなものを守りたい人たちがいて、トランプさんを後ろで羽交い絞めにしたんだけど、今度は本当にやりたい放題多分やると思います。しかも、大竹さんおっしゃる通り、イーロン・マスクだけじゃなくて、GAFAがやっぱりそれは彼らもビジネスだから、最高権力を持っている人によろしくお願いしますという感じでみんな跪くということになってくれば、言論の自由もそうだし、報道もそうですけれど、様々な意味で、バイデンさんのおっしゃる通り、民主主義がものすごい危機に瀕するというようなことになっていくというのは、だからアメリカの社会のレジリエンスというか、復元力みたいなものがどれくらいあるのかというのは、ちょっと見つめるしかないですけれども、ちょっと憂鬱な4年間が20日から始まるという感じですよね」