自宅で簡単にプロの味!スフレチーズケーキのレシピを紹介
スフレチーズケーキってどんなケーキ?
スフレチーズケーキは、日本発祥のチーズケーキ。口に入れるとチーズの風味がありつつも、軽くてふわふわした軽やかな食感が人気です。チーズケーキの生地にメレンゲを混ぜて湯せん焼きすることで、ほかのチーズケーキとはまた違う味わいが楽しめます。
スフレチーズケーキの特徴
スフレチーズケーキは、生地にメレンゲを混ぜることと、湯せん焼きすることが大きな特徴です。スフレは、フランス語で「ふくらむ」という意味。スフレチーズケーキの生地はオーブンで焼くとふわふわにふくらんで、軽やかで口どけのよい食感になります。
通常のチーズケーキよりも軽くて繊細な味わいで、濃厚すぎない軽い口当たりでありながら、チーズ本来の風味はしっかりと感じられるのが魅力です。
チーズケーキの違いを完全網羅!
チーズケーキの種類は、スフレチーズケーキやベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキなどさまざまなタイプがあります。スフレチーズケーキは、メレンゲを混ぜて湯せん焼きするため、ふわっと軽く口どけがよいのが特徴でした。
ベイクドチーズケーキは、クリームチーズ・生クリーム・卵・砂糖などを混ぜて焼くチーズケーキ。チーズが濃厚で食べごたえがあるのが魅力です。
ニューヨークチーズケーキやバスクチーズケーキは、ベイクドチーズケーキの仲間。ニューヨークチーズケーキは湯せん焼きするため、焼き目が薄くしっとりやわらかい食感です。バスクチーズケーキは、表面が黒く中はとろけるような食感。チーズの配合がほかよりも多く、土台はないのが特徴です。
一方レアチーズケーキは、加熱しないで作るチーズケーキ。チーズ生地をゼラチン類で冷やし固め、クリーミーなコクとなめらかな食感が楽しめます。
スフレチーズケーキを作る前に失敗しやすいポイントを解説!
うまくふくらまらない
うまくふくらまないのは、メレンゲの泡立て不足が考えられます。ツノが立つ程度にしっかり泡立てましょう。一方でメレンゲの泡立てすぎもNGです。生地と混ざりにくくなり、結果的に生地を混ぜすぎてしまう原因になるので注意してください。
うまくメレンゲを泡立てても、生地を混ぜすぎると泡をつぶしてしまい、ふくらみにくくなります。メレンゲは2~3回に分けて加え、メレンゲがなくなる程度にふんわりと混ぜるようにしましょう。
割れてしまう
オーブンの温度が高いまま焼くと、生地の温度が高くなりすぎて割れてしまう原因になります。高めの温度で15分ほど焼いて焼き目が付いたら、110~120℃に落として焼くとよいでしょう。
また焼きあがってすぐ取り出すと、急激な温度変化によって生地が急に縮んで割れてしまうことも。オーブンの中で30分~1時間ほど冷ますと、割れにくくなります。
ふわふわにならない
ふわふわにならない原因は、上記の「うまくふくらまない」原因のほかにもいくつか考えられます。
メレンゲを混ぜすぎるとふくらみが悪くなりますが、メレンゲと生地が混ざっていないと均一にふくらまなくなります。食感も均一ではなくなり、スフレチーズケーキ特有のふわふわした食感がなくなることも。
また焼く温度が高すぎたり低すぎたりすると、十分にふくらまずふわふわになりません。レシピの温度や時間は目安にし、状態を見ながらオーブンの温度を調節することが大切です。
ふわしゅわ食感。スフレチーズケーキの基本レシピ
調理時間:90分
粗熱を取る時間、冷蔵庫で冷やす時間は含みません
スフレチーズケーキの基本レシピをご紹介します。ふわふわでしっとり、しゅわっとした口どけが魅力のスフレチーズケーキ。独特の食感を生み出す秘訣は、メレンゲと蒸し焼きにあります。
いくつかコツはありますが、きちんとポイントを押さえれば失敗なく作れますよ。詳しく解説しているので、あわせてチェックしてみてください。普段のおやつはもちろん、おもてなしのデザートにもおすすめです。
材料(直径15cmの丸型1台分)
クリームチーズ:200g
卵黄:3個
牛乳:30cc
レモン果汁:大さじ1杯
薄力粉:30g
メレンゲ
卵白:3個分
グラニュー糖:60g
作り方
ベースの生地を作る
ボウルにクリームチーズを入れ、ゴムベラでやわらかくなるまで練ります。クリームチーズをやわらかくすると、ほかの材料と混ざりやすくなります。
卵黄を1個ずつ加えて、その都度泡立て器でよく混ぜ合わせます。牛乳は少量ずつ加えて、よく混ぜ合わせます。卵黄と牛乳は少しずつ加えることで、クリームチーズに混ざりやすくなります。
レモン果汁を加え、泡立て器でよく混ぜ合わせます。薄力粉を加え、ツヤが出るまで泡立て器で混ぜ合わせます。しっかり混ぜて、クリームチーズとなじませます。
メレンゲを作る
きれいなボウルに卵白を入れ、ハンドミキサーで軽くほぐします。卵白だけを泡立つ程度に泡立てると、メレンゲが泡立ちやすくなります。
グラニュー糖を一度に全量加え、ハンドミキサーの高速で混ぜ合わせます。すくってみて、ふんわりとツノが立つまで泡立ててください。グラニュー糖を全量加えることで泡立てすぎを防ぎ、きめが細かく安定したメレンゲに仕上がります。泡立てすぎるとベースの生地と混ざりづらくなるので、気をつけましょう。
ベースの生地とメレンゲを合わせる
2の1/3量を1に加え、泡立て器ですくうように混ぜ合わせます。なるべく泡をつぶさないように、ボウルを回しながら混ぜるとよいでしょう。
残りの2を半量ずつ加え、ゴムベラでムラがなくなるように混ぜ合わせます。メレンゲの泡をつぶさないようにしながら、さっくり切るように混ぜ合わせましょう。
オーブンで湯せん焼きする
型に流し入れて平らにならし、2cmほど上から2回落とし、空気を抜きます。バット(天板)にのせて、バット(天板)の半分ほどまで湯を注ぎ入れます。
オーブン150℃で、60分ほど蒸し焼きにします。途中で焼き目が付いたり生地が割れそうになったりしたら、オーブンの温度を120℃に下げて焼いてください。早く焼き目が付きすぎたときは、アルミホイルをかぶせましょう。竹串を刺してみて、やわらかい生地が付かなければOKです。
焼けたらそのままオーブン内で冷まし、粗熱が取れたら型から外します。オーブン内で冷ますと、表面が割れにくくなります。お好みで表面にアプリコットジャムを塗ったら、できあがりです。
押さえれば完璧!ふわふわなスフレチーズケーキを作るコツ
下準備は鉄則!忘れずに行おう
スフレチーズケーキをふわふわに仕上げるには、オーブンを予熱にしておく、型にクッキングシートを敷いておくといった下準備をしておくことがとても大切です。メレンゲの泡は時間がたつほどつぶれて状態が悪くなるため、手際よく作業を進めなくてはなりません。
またオーブンを予熱しておけばすぐに焼けるため、生地をうまくふくらませることができます。本レシピのような下準備をしておけば、作業がもたつかず無駄な手間を省いてスムーズに作業が進められ、スフレチーズケーキが失敗しにくくなりますよ。
オーブンの温度調整をしてふわふわなチーズケーキを作ろう
スフレチーズケーキは特有のふわふわ食感に仕上げるため、オーブンで焼くときに温度調節をすることがポイントです。高めの温度で焼いたあと、温度を下げて焼きましょう。焼き目を付けつつ、中までしっかりと火を通す必要があります。
本レシピの温度や時間は目安です。オーブンのクセもあるので、様子を見ながら調整して焼いてください。
スフレチーズケーキのレシピについてよくある質問
Q.オーブンなしでも作れますか?
スフレチーズケーキは、蒸し器や炊飯器などオーブン以外の調理方法もありますが、仕上がりが少し変わります。専用のレシピで作るのがおすすめです。炊飯器のレシピは、下記を参考にしてください。
Q. おすすめのアレンジは?
レモン皮を加える、抹茶や純ココアパウダーを混ぜる、型の底にレーズンを敷いて焼くなどがおすすめです。
お家で失敗しないスフレチーズケーキを作ってみよう♪
しゅわっと溶けるような繊細な食感と、やさしい味わいが魅力のスフレチーズケーキ。手間がかかるイメージがあるかもしれませんが、しっかり下準備をしていくつかポイントを押さえればスムーズに作れます。おやつやおもてなしにぴったりのひと品。ぜひトライしてみてくださいね。
ライター:ayuren(ママライター / 主婦 / OL)