中川大輔・牧島 輝・和田雅成「ストレートに面白い作品になっている」~舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』が開幕
2025年3月1日(土)日本青年館ホールにて、舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』が開幕した。舞台写真と初日前に行われたゲネプロ取材会の模様が公開された。
演劇界の先人たちの足跡に敬意を払いながら、これからの未来へ。ケレン味とスペクタクル感満載のエンターテインメントを作ることを目的に、ヴィレッヂの若きプロデューサーが立ち上げた“浅まる企画”。その第1弾として、舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』が開幕!
江戸時代後期から読み継がれ、これまでも映画、漫画、歌舞伎、TV ドラマなどにアレンジされてきた名作、「弥次さん」「喜多さん」でもお馴染みの『東海道中膝栗毛』をベースとし、昭和の世話もの(義理・人情・恋愛話)作品をオマージュした新作書き下ろしです。主演の喜多八に中川大輔、バディ役の弥次郎兵衞に牧島輝。さらに、浅川梨奈、尾上寛之、和田雅成、秋山菜津子、山本 亨らが名を連ね、そして作はシライケイタ、潤色・演出はウォーリー木下が務めます!
開幕に先駆け、ゲネプロ取材会の様子をお届け!
2025年3月1日、いよいよ開幕となる舞台『きたやじ オン・ザ・ロード~いざ、出立!!篇~』。
開幕前日の2月28日、ゲネプロ取材会が行われました。ゲネプロの前に行われた囲み取材には、主演・喜多八役の中川大輔、喜多さんのバディ弥次郎兵衞役の牧島 輝、敵役となる八乙女組2代目・瞬太郎役の和田雅成が出席。
作品の手応えを聞かれた中川は「めちゃめちゃあります! 全世代の人が楽しめる喜劇になっています。家族の話が出てくるんですが、家族っていいな、と思える作品にもなっていると思います」と力強くコメントしました。
中川と牧島が共作した今舞台のグッズについて話が及ぶと、牧島が開口一番「もう2度と(共作は)やりたくない!」と笑いを誘います。言い出しっぺのはずの中川は、牧島がラフ案を出せども出せども、全然、返事をしなかったとか。「年末年始を挟んでたんで…」とモゴモゴする中川に「年末年始はみんな一緒!」と牧島の鋭いツッコミ。 まさに、幼なじみの江戸っ子“きたやじ“が容赦なくふざけ合っているような一幕に、少し年長の和田が「あー…、2人、仲悪いわけじゃないですよ」とこれまた役柄同様クールにフォローし、取材陣を和ませ、カンパニーの仲の良さを感じさせました。そして、舞台の仕上がりについて、3人一同に「ストレートに面白い作品になっている」とアピール。スピード感とお祭り騒ぎに身を任せながら、ド直球の喜劇に笑い。期待が高まります!
続いて行われたゲネプロ。幕が上がるとそこは江戸、旅芝居小屋の舞台上。三味線の調べと長唄、殺陣を取り入れた群舞に引き込まれ物語のなかに。喜多八(中川大輔)と弥次郎兵衛(牧島 輝)の出会いから、伊勢への旅が、スピード感のある映像と音楽、演者たちの歌や立ち回りで描かれていきます。ガラリと雰囲気が変わるのは、敵方の八乙女組の賭場。妖しげな光の中、「張った張った」と歌い上げる、女親分・お蝶(秋山菜津子)の妖艶さ。オジキと呼ばれる男(山本亨)の凄み。そして、待ってました!二代目・千里眼の瞬太郎(和田雅成)のクールなセリフは、柔らかく丁寧で逆に怖い! オジキが殺陣で魅せ、瞬太郎は千里眼を使ってスルスルと敵の間をすり抜ける。人の心を読み動く演出は必見です。
「オン・ザ・ロード」のタイトル通り、あっちこっちの往来で、出会って、語り合って、ケンカして、笑って泣いて、歌って踊って。終始、能天気なきたやじたちに「バカだなあ」と笑わされながらも、世の中そう単純でもないんだよね…、というコントラストで物語が進み、2時間半はあっという間! 観劇後の帰り道はきっと、「♪よいよいやっさやっさそらそらよい!」がこだまして、爽快な気分になれるはず。
ぜひ劇場にお運びください!
撮影:田中亜紀 レポート:竹田理紀