西田敏行さん突然の訃報。大竹「バカらしさに救われる人もいる。西田さんはあまりのバカらしさを獲得してたんじゃないかな」
10月18日(金)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。大竹が自身のお笑いライブで受け取ったアンケートなどの思い出と共に突然の訃報が伝えられた西田敏行氏の凄さを語った。
大竹「ちょっと真面目な話になりますけどもずっとライブを続けてたわけですよ。で、ライブのアンケートに何回も言ってますけども、あまりのバカらしさに死ぬのをやめましたっていうのがあったわけ」
青木「(笑)。なるほど」
大竹「俺らはもうそれ見て、やったぁ!って思ったよ。その人どうしたか知らんけど、あまりのバカらしさは人を救うんだと。変な話ですけど、だからお笑いをやってる、昨日もラブレターズが来て優勝してどうのこうのって言ったけど、やっぱりその大元はあまりのばからしさにあるんじゃないかなと。それを担える人って、そんなにたくさんいるとは思えないけど、昨日、西田敏行さんが急に76歳で。一個違い。俺とね。お亡くなりになって、あの人見てると、『釣りバカ日誌』もそうだけど、やっぱ獲得したものはあまりのバカらしさを獲得してたんじゃないかな。もちろんうまさっていうのもあるだろうし、狂気性も兼ね備えてないとこの世界はなかなか難しい世界なんじゃないかなとも思うけど」
青木「でも、『池中玄太80キロ』というドラマがあったじゃないですか。あれは主演が西田敏行さんで、僕はあれ確か中学か高校ぐらいの時見て。あれって通信社の写真部が舞台なんですよ。長門裕之さんが通信社の写真部長で、西田さん演じる池中玄太さんがあまり出来の良くない写真記者の役割ででいつも鶴ばかり撮ってるとていうね。僕ね、あのドラマを見て通信社の記者というのをちょっと知ったりしたところもあったんですよね。だから西田さんって確かに人を和ましたり、笑わせたりということもある一方で、そういうドラマなんか見て僕なんかはもしかしたらあのドラマ見てなかったら通信社の記者になったかもしれないけれど、あれ結構意識して、面白いなあなんて思ったのもあるから」
太田アナ(アシスタント)「青木さんの人生変えたという」
青木「そうそう。そういうところも」
壇蜜(パートナー)「きっかけになってらっしゃる」
青木「芸とか芸術とかっていうのは、須らくそうでしょうけれど」
大竹「世間の中では不要不急の最たるものだけどね」
青木「それでいうと大竹さんのあまりにバカバカしくって死ぬのをやめましたというのは、これは本当ある意味で芸人さんに対する本当最高の褒め言葉であり、最高のやりがいですよね」
大竹「まあわからないですけどね。どうやったら笑うかなって、こっちは考えてばっかしなわけだからね。それはもうすぐ笑えるのもあるし、後で笑えるのもあるし、いろんな笑いがあるわけだからね。もう1つ思ったのは、やっぱり渥美清さんも西田敏行さんももうねやっぱ2枚目じゃないよね。なんかその辺の凄さ?片っぽには銀幕のスターがいてさ、超2枚目の役者さんたちの世界があるわけじゃない。そこに殴り込んでいく男たち。そこら辺もすごいなあと思ってね」