SHOW-YA、40周年を迎え止まらない全力疾走! @EX THEATER ROPPONGI 2025.10.19 ライヴ・レポート
オーディエンスがシンガロング、名盤制作の思い出
10月19日(日)、SHOW-YAのデビュー40周年記念ツアー「SHOW-YA 40th Anniversary 東名阪ツアー“無限”」のファイナルが東京・EX THEATER ROPPONGIで行なわれた。
バンドはデビュー40周年を迎え、”100 LIVE AGAIN“と題した1988年以来の100本ライヴ・ツアーを行なってきた。ショウは、ヒット・アルバム『Outerlimits』(1988年)と10月8日にリリースされた40周年記念のカヴァー・アルバム『無限』の2軸をコンセプトとした構成。前者は7枚目のアルバムで60万枚以上の売上を記録しており、ロック・アルバムとしても日本の音楽シーンに金字塔を打ち立てた1枚だ。
レッド・ツェッペリンの「Immigrant Song」をBGMにメンバーが登場。いつもと変わらないその佇まいにはロック・バンドとしての風格はあれど、気負いは全く感じられない。
寺田恵子(vo)の「Start your engine」の一声からライヴはスタート。1曲目は「OUT OF LIMITS」、続けざまに「TROUBLE」と『Outerlimits』から披露された。圧倒的な演奏力と寺田のパワフルなヴォーカルに、オーディエンスの歓声が唸りを上げ、会場は熱風が吹き荒れるかのような盛り上がりをみせる。五十嵐☆sun-go☆美貴(g)のギターがヘヴィな閃光リフを刻む「私は嵐」、「BAD BOYS」へと続く。
「みなさん、『無限』聴いていただけましたか? 40周年もカヴァー・アルバムを出そうということになって、今回は自分たちが子供の頃に聴いてきた曲を中心にカヴァーしました。みんながカラオケで歌ってる曲をやります。一緒に歌ってください!」と寺田のMCに続き、「2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン-」「プレイバックpart.2」息つく間も無く「少女A」へ。「雨の慕情」から「六本木心中」など、時代を彩ったヒット曲たちがハードにリメイクされ、キラキラしたメロディとその歌の世界が、リスペクトを込めた寺田の声で艶やかに奏でられた。オーディエンスそれぞれが楽しくシンガロングする様子は、いつもと違うヴォルテージの高まりを見せている。
メンバーが『Outerlimits』を語るコーナーでは、「山中湖で合宿して、ミックスまで2週間で録り切ったんです!」と角田”mittan”美喜(dr)。「みんなと一緒に一体となって作れたアルバム! SHOW-YAにとって一番売れたし、一番思い入れのある1枚です。またみんなで合宿しようよ!」(寺田)といった言葉に、会場が沸いた。
終盤は「戒厳令の街 -CRY FOR THE FREEDOM-」の後、メドレーで「Paranoia paradise」「祈り」「野生の薔薇」。そして「LOOK AT ME」「BATTLE EXPRESS」と続き、問答無用のギター・リフから始まるSHOW-YA最大のヒット曲「限界LOVERS」へとなだれ込む。熱いパフォーマンスがたたみかけられるように炸裂し会場はヒート・アップ。割れんばかりの歓声の中、本編が終了した。
アンコールは全員でオーディエンスと記念撮影。その後「FAIRY」へと続く。ハードでスキルフルなナンバーはsun-goと仙波さとみ(b)、重低音を確実に刻むmitttan、繊細なフレーズを操るcaptain(中村美紀/key)、唯一無二なヴォーカリスト寺田が完全一体となる珠玉の1曲だ。「Thank you so musch. We love you!」の言葉を最後に、40周年の特別なロック・ショウは興奮の中で幕を閉じた。
SHOW-YA セットリスト@2025.10.19 EX THEATER ROPPONGI
1.OUT OF LIMITS
2.TROUBLE
3.私は嵐
4.BAD BOYS
5.2 億 4 千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-(cover)
6.プレイバックpart2
7.少女 A(cover)
8.雨の慕情(cover)
9.六本木心中(cover)
10.戒厳令の街 -CRY FOR THE FREEDOM-
11.メドレー(Paranoia Paradise〜祈り〜野生の薔薇0
12. LOOK AT ME
13. BATTLE EXPRESS
14. 限界 LOVERS
[encore]
15. FAIRY〜地下水道の月(SE)
アーティスト公式インフォメーション
SHOW-YA オフィシャルサイト | 女性5人組ロックバンド”SHOW-YA”のオフィシャルサイト
(ヤング・ギター編集部)