堀井美香「武田砂鉄が本名じゃないって初めて知りました」
TBSラジオ「武田砂鉄のプレ金ナイト」毎週金曜日の夜10時から放送中!
2024年1月5日放送回のゲストは、フリーアナウンサーの堀井美香さんでした。
砂鉄さんのことを“暇つぶしにちょうどいい関係”と仰っていた堀井さん。
今回のご出演前にも謎の涅槃仏の画像が送られてきたそうです。
堀井さんの著書『聴きポジのススメ 会話のプロが教える聴く技術』では、「聴くプロというのは、相手9割、自分1割のバランスで会話をすればいい」と書かれていました。
砂鉄:「今日はもう1割の方でいいのかなっていうふうに思っていたんですけど。聴く側なので。」
堀井:「なるほどね。そのポジションの取り合いですよね。どっちも同じ職種じゃないですか。だから結果、どっちも黙ってるっていう放送になる。」
砂鉄:「この本にも“沈黙を怖がるな”って書いてましたね。」
堀井:「そうですね。放送事故って新しい挑戦ですね。」
冒頭から堀井さん節が炸裂です。
「武田砂鉄が本名じゃないって初めて知りました。」
堀井さんがパーソナリティを務めるPodcast番組『ウェンズデイ・ホリデイ』に砂鉄さんがゲスト出演をした際、ある事に反省をしたそうで…
堀井:「(ゲストについて)調べる方は調べるんですけど、砂鉄さんは調べなくていいかなと思っちゃいまして(笑)今回は反省しまして、調べて臨もうと。まず砂鉄さんの公式サイトが2016年で止まっていたので、まずここで心が折れたんですよね。」
砂鉄:「これでダメだと。」
堀井:「はい。ただ、調べていく中で新しい発見だったんですけど、“武田砂鉄”が本名じゃないってことを初めて知りました(笑)」
砂鉄:「マジすか。時間かかりましたね。」
堀井:「本名なに?」
砂鉄:「ヒロカズですよ。」
堀井:「え!!!っぽい!(笑)」
堀井さん節が炸裂です。(二度目)
『yomibasho vol.4 朗読会』について
堀井:「これ一番私が言いところなんで、これだけ言ったら帰ってもいいくらいなんですけど(笑)すごく奇跡的に出会った作品だったんです。」
堀井さんは2022年6月から朗読会『yomibasho』を開催しています。
次回は昼公演は新作を、夜公演では作家・小林多喜二の母・セキの一生を描いた三浦綾子の長編小説『母』を朗読されます。
堀井:「セキさんが秋田県の出身で、秋田弁で語っていたということで、母とかおばが喋っていたような秋田弁でセキさんが喋っていくのでそこにも共感しましたし。セキさんは多喜二が拷問死していく中で、息子の思想を全部受け入れつつも、最初は憎しみだけなんですけど、だんだん後半からキリスト教になって救われていくところがあるんですね。最後に人を許すとか、人を救うとかっていう言葉がたくさん出てくるんですけど、そこは私すごくわからないところで。善人だった人が虐げられたり、苦痛になっていくっていうことに対して、どうして許せるんだろうっていう…そこはまだ一つわかってないところなので、これは何度も読んでいくと、もしかしていつか分かるのかなと思ったりします。」
砂鉄:「読むことをどんどん繰り返すことによって、その人が何を言おうとしていたのか、どういうことを考えたのかってのが徐々に入ってくるっていう感覚なんでしょうかね。」
堀井:「そうですね。」
「堀井さんは何を一番信じているんですか?」
前述した三浦綾子はクリスチャンでした。書かれた本の中にはイエス・キリストの言葉が交えられ、随所にその言葉や教えを伝えたいという気持ちがありました。
堀井:「私は無神論者だし、神も信じていないんですけども、三浦綾子が何でこれをしたのかとか、何を問い詰めようとしていたのかとか、どういう答えを導き出そうとしていたのかっていうところにはすごく共感するので、今、三浦綾子の本を読んでるんですけど…」
砂鉄:「『聴きポジのススメ』の中に、人の話を聞きながら、その中から質問を考えるべきだっていうことをお書きになっていて。無神論者の堀井さんは何を一番信じてるんですか?」
堀井:「信じているものは…何でしょうね。多すぎて分からないです。信じているものってまずないですよね。あなたは何を信じてるんですか?」
砂鉄:「これが“聴きポジ”ですね。答えない返し。」
堀井:「あなたは何を信じてるんですか?」
砂鉄:「私ですか。でも、自分をちゃんと信じようと思っていますけどね。こういうふうに考えてんだったらこうかなみたいな。自分自身を客観視して、何でこういうこと考えてるんだろうっていうことをちゃんと信じるようにしてますけど。」
堀井:「多分、自分も信じきれていないです。自分って元々すごく何か嫌な気持ちとか、原罪ではないんですけど、なんか嫌らしい部分があるなって何につけても思ってしまうので、自分は信じきれないんだけれども、何にすがったらとか、どこを見てすがっていったらいいんだろうっていうのを多分探してるんだと思います。」