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アーティスト・声優の山崎エリイさんが趣味の“紅茶”について綴るコラム連載「Erii Salon」【第9回:紅茶でご褒美】

アニメイトタイムズ

写真:アニメイトタイムズ編集部

先月5月18日、『山崎エリイ 7th LIVE 2025 〜invert〜』を開催いたしました。

ご来場いただいた皆さんありがとうございました。

小悪魔・ミステリアス・アンニュイ・ロックと、ワリイテイストの楽曲それぞれを楽しんでいただけるようにグラデーションを意識しつつセットリストを組んでみたのですが、構成そのものを反転したことで聞き馴染んだ曲もまた意味合いや受け取り方が変わるような気がして私自身とても新鮮でした。

まずLIVEの幕開けとして一気にボルテージを上げた『ニメンセイ・パペッティア』から『アクマチックシンドローム』へと続く初披露曲の並びは、激しく動くダンスや音のキメにぴったりハマるように計算された照明・レーザーの圧倒的な視覚効果と皆さんの歓声も相まって私も胸が高鳴りました。

次曲の『Flowery Dance』はワリイ感を際立たせる役目としてのアクセントになっていて、怪しく支配的なニュアンスをどのように皆さんに纏わせていこうかと考えながら歌う感覚はリリース当初と変わらず楽しかったです。

また2nd LIVEぶりの『Lunatic Romance』は皆さんの『え、もしかしてルナティック!?』というリアクションがこちらにも伝わって、うっかりワリイではなくエリイとしてニコニコしてしまいそうになったり、『Deep Night Whisper』では足を組んで座りながらしっとりと囁いていたのですが、普段足を組む機会がないので内心ドキドキしていたのはここだけのお話。笑

そして真っ赤なライトに照らされながら皆さんのコールとバンドメンバーさん達の力強い演奏が一気に会場を盛り上げる『Remember me?』、最新曲『ロンリーパーティーナイト』をお披露目しラスト!と思いきや…唐突に奏でられたピアノの音。

今回のLIVEはワリイが主役とお伝えしておりましたが、“エリイがあってこそのワリイ”だと思い、当日のサプライズ的な要素として『ラズベリーパーク』を歌い、幻影の中のようなバンドアレンジを経てエリイに切り替える準備をこっそりとしておりました。

振り回すのが好きなワリイならではの試みができて、これまたワクワク! その後の『トキメキズム』がいつもの何倍も甘いメロディーに感じるのは『invert』ならではの効果ですね。

以前、アニメイトタイムズさんのインタビューでお話した際、“7thLIVEは未知数”とお伝えしていたのですが、いざ蓋を開けてみると準備期間のざわめきはなんだったのかと思うほど楽しくて…本当にあっという間でした。

元々LIVE前は、普段気にならない些細なことでも一喜一憂してしまうほどに研ぎ澄まされることがよくあるのですが、今回は特に戦々恐々といった気持ちが強く、2ヶ月以上前から可能な限り隙間を縫ってスタジオを押さえていただき、深夜ギリギリまで自主練をして不安点を取り除いていくという生活を続けていました。

それでも安心感は得られず、ここまで張り詰めた感覚を持ったのも初めてで。もし私の頭に『インサイド・ヘッド』のキャラクター達がいるのなら情報処理に大忙しだったはず…笑

だからこそ、どのような気持ちで私は『invert』を迎えるのかと内心は不安で埋め尽くされていたのですが、それ全てが杞憂だったと思うほど本番はざわめきがクリアになって、はつらつとした気持ちに切り替わっていました。

きっと皆さんが笑顔を絶やさずたくさんの応援で迎え入れてくださったおかげ。まだまだ未熟な私にとって、お一人お一人の優しさが本当に必要不可欠で大切な心の支えなのだと改めて感じました。いつもありがとうございます!

『invert』は幕を閉じましたが、これからアーティストデビュー10周年に向け動き出すための準備が始まります。ぜひ楽しみに待っていてくださいね!

それでは紅茶の紹介に移ろうと思います。

今回のテーマは大仕事を終えたあとの自分へのご褒美ティータイム。

ライブ前は外出をなるべく控えていた分、紅茶+ご褒美=ホテルアフタヌーンティー…!と意気込んでいたのですが、いざライブを終えひと息ついた瞬間、身体が微睡を求めていたため、お家でリラックスしながら贅沢を味わえる茶葉を探しにマリアージュフレールへ伺いました。

すると偶然、親近感のあるフレーバーに出会うことができましたので、さっそくご紹介させてください。

それがこちら、『トーキョー ラプソディー』です!

こちらは白茶をベースに作られているのですが、皆さんは“白茶”をご存知でしょうか?

お茶は酸化酸素の働き度合いによって分類され呼び名も変わるのですが、茶葉を軽く発酵させ日光でしおれさせてから乾燥することで白茶が出来上がります。
(※揉捻をして完全に発酵させると紅茶の分類に変わります)

茶葉そのものも柔らかな甘みが特徴なのですが、『トーキョー ラプソディー』に加えられた香りはフルーツと私の大好物の1つでもある“メープルシロップ”!

ルビーのような鮮やかなな水色(すいしょく)も『invert』の衣装が浮かびこちらをセレクトしました。

実際にいただいてみると少し香ばしい甘い蜜のような香りにフルーティーな要素もあり、ほのかにスパイシーさも感じられ美味しい。探求したくなるような複雑で奥深い風味が面白く、ラプソディーの名にぴったりでした。

そしてお供にはエレガントなラデュレのお菓子を。ラデュレといえばマカロンが有名なのですが、今回はウジェニーというチョコレート菓子(ヴァニーユ、キャラメル、ピスタッシュ、テ・マリー・アントワネットの4種)と金平糖を選びました。

ウジェニーはフィリングのとろける食感とサブレのサクサク感、口溶けの良いチョコレートがとてもクセになるお菓子で、どのフレーバーもおいしいのですが、ハプスブルク家好きの私としてはテ・マリー・アントワネットが名前も含めてイチオシ。

そして、ラデュレが緑寿庵清水とコラボした金平糖はライチの風味がしっかりと感じられてこれまた美味。よく金平糖を購入した際は紅茶に入れてお砂糖代わりにすることもあるのですが、こちらはゆっくりとそのままいただきたい品。また薔薇のパッケージも優美で見ているだけで癒されます。

LIVE後の良いお家ティータイムになりました…。

Erii Salonを通してお茶と触れ合う時間がグッと増えたことで、より一層紅茶愛が深まっているなと感じます。

これからも様々な茶葉と出会い味わいながら紅茶に関する情報をお届けしていきたいと思いますので、引き続きお楽しみいただけましたら幸いです。

【写真】山崎エリイが“紅茶”を綴るコラム連載「Erii Salon」【第9回:紅茶でご褒美】

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