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井尻駅そばに10月オープンした、センスあふれるネオ喫茶「喫茶今日」【福岡市南区】

フクリパ

井尻駅そばに10月オープンした、センスあふれるネオ喫茶「喫茶今日」【福岡市南区】

いつの時代でも「カフェ」という存在は人々をトリコにします。近年のSNS人気も相まって、おしゃれなカフェ巡りを楽しむ女性も多い中、脚光を浴びているのが「昭和レトロな喫茶店」や「ネオ喫茶」と呼ばれるお店。中年以上の方はノスタルジックを感じ、若者にとってはおしゃれなカフェにないレトロ感が斬新だと感じるんだそうです。この記事では福岡や福岡近郊にある「レトロを感じられる喫茶店」や個性的な喫茶店・カフェをご紹介しています。

「喫茶今日」の場所は井尻駅よりわずか徒歩2分!

 

今回ご紹介する「喫茶今日(きっさきょう)」の場所は、福岡市南区井尻。

まずはアクセス方法から。最寄駅である井尻駅の西側出口を出て、駅とセブンイレブンの間の路地を進みましょう。

 

 

路地は井尻駅の線路と並走するように伸びています。このまましばらく直進します。

 

 

途中で井尻駅のホームが見えてきますが、そのまま進みましょう。

 

 

すると左手にお店が姿を現します。井尻駅からここまで、なんとわずか徒歩2分でした!

 

 

こちらが外観です。駅のホームがガラス面に反射して映り込んでいます。

 

 

営業中にはドア横にこちらの看板が掲げられています。さて、中へと入ってみましょう。

 

店主がDIYで作り上げた、センスあふれる店内空間

 

奥行きのある広々とした店内。コンクリート打ちっぱなしのフロアとベージュの壁面で構成された、上質でセンスあふれる空間に仕上がっています。

 

 

ラグが敷かれた2人掛けのソファー席。木材を切り出したような個性的なテーブルは、なんと店主の自作。実はこの空間のほとんどは、店主がDIYで作り上げているのです!

 

 

シックなブラウンのカウンターももちろんDIYによるもの。もともとあったカウンターの骨組み部分だけを利用して、板を貼って塗装して作り上げたんだとか。

カウンターの中にいるのが喫茶今日の店主・益満さんです。

 

 

カウンターの角はまるで岩を組み込んだかのような個性的な意匠になっています。これはモルタルに凹凸やひび割れなどをつけて塗り固めたもの。

 

 

そしてカウンター右下のブルーのスペースには椅子がはめ込まれ、ロゴ入りのカップや袋がディスプレイされていました。このセンスが素敵すぎますね。

 

 

店内から外を見ると、井尻駅のホームがばっちり見えます。その距離はわずか数メートル。電車好きな方は、ここから電車が走る風景を楽しめそうですよ。

 

 

さらに奥に進むと、3つのテーブル席もありました。

ちなみに、ザラザラした質感が特徴のベージュの壁は、塗料に砂などの骨材を混ぜた「ジョリパット」という塗り壁材を、店主自らが左官作業をして仕上げたんだとか。

ここまで来るとDIYレベルではなく、もはやセルフビルドの領域です…。

 

 

そしてぜひチェックしてみてもらいたいのが「トイレ」。トイレの中も店内と同様に、ベージュの壁と岩のようなモルタルでセンス良く仕上げられているんです。

 

 

そして壁面に取り付けられた木の窓枠の中にはモニターが埋め込まれており、四季折々の自然の景色が映し出されています。まるで本物の窓があるかのように見える、グッドアイデアです。

 

「喫茶今日」誕生の背景

店主を務める益満純聖さんは北九州市のご出身。学生時代は野球部に所属し、白球を追う日々を過ごされていました。やがて将来のことを考えたとき、「野球部で培った体力を生かして社会に貢献できる仕事に就きたい」という思いから、地元の高校を卒業後は警察官の道を歩むことに。福岡県警に所属し、博多駅前交番にも勤務していたそうです。

 

そんな益満さんがコーヒーと出会ったのは、勤務先と寮の間にコーヒーショップがオープンし、先輩に連れて行ってもらったことがきっかけ。警察官とは全く異なるコーヒー業界に新鮮な感銘を受け、以来ひとりでお店に通うようになり、やがて「この業界で働きたい」という思いが募り、22歳で警察官を退職し、コーヒー業界に転職されました。

それからは通っていたコーヒーショップに勤務し、業界の知識や技術を習得。新店舗の立ち上げにも関わり、4年半勤務されました。

 

そして自分の店を持ちたいとの思いからコーヒーショップを退職。物件を探していたところ、たまたま空いたこの物件に一目惚れして入居を決定。

スケルトンの状態から、専門業者しかできないこと以外は全て自らが4ヶ月もの時間をかけてDIYで作り上げ、今年10月に「喫茶今日」をオープンされました。

 

コンセプトは「今日を溶かさずに過ごす」。それは店名にも由来しており、「今日」という言葉は毎日誰もが使う言葉でありながら、今日という1日はあっという間に過ぎてしまう。特にSNS時代になってからは1日があっという間に過ぎるようになった。そんな時代だからこそ、1日の中のひとときをゆっくりと過ごして欲しいという思いが込められています。

また、「喫茶」を屋号に選んだのも、あえてカフェではなく、日本人が親しみやすい「喫茶」という言葉を使いたかったから、ということでした。

 

ゆったりと流れる時間の中で味わうドリンクとスイーツ

 

それではメニューをご紹介します。

ドリンクはハンドドリップ、ハンドエスプレッソラテ、水出しコーヒー、カフェ・オ・レなどのコーヒーと、和紅茶や和フレーバーティーといった紅茶、そして抹茶ラテやほうじ茶ラテなどのアレンジドリンクが並びます。

 

 

ドリンクと一緒に味わいたいスイーツはプレーン・抹茶・ほうじ茶の3種類のドーナツにチーズケーキ、ティラミスがラインナップされています。どれもセンスの良い空間の中で味わいたいものばかり。

 

 

代表的なコーヒー「ハンドエスプレッソラテ」は、オランダ発のエスプレッソブランド「Superkop」の手動式エスプレッソマシンを使って抽出します。

一般的なエスプレッソマシンとは異なり、圧力と湯量を調節しながら抽出するので、特別な一杯が出来上がるのです。

 

 

今回はそんなハンドエスプレッソラテ(715円)と、コーヒーのお供にプレーンドーナツ(400円)をオーダーしてみました。

 

 

ドーナツはこのように上下を生クリームでデコレーションし、直立した状態で提供されます。ドーナツは薄力粉を多めに配合しており、軽くてふわっとした食感に仕上がっているのが特徴。このほか、季節限定のドーナツメニューもありますよ。

 

 

「Superkop」の手動式エスプレッソマシンで抽出したハンドエスプレッソラテは、エスプレッソとミルクのバランスが絶妙で、コーヒー豆が持つ風味や香りをダイレクトに感じられる極上の一杯でした!

 

 

ということで、今回は10月にオープンしたばかりの「喫茶今日」をご紹介させていただきました。

まだオープンから2ヶ月弱でありながら、すでに近隣にお住まいの方や、SNSを見た方が続々と来店されており、早くも人気店になりそうな印象を受けました。

「今日を溶かさずに過ごす」というお店のコンセプト通り、このセンスの良い空間にゆっくりと身を委ねて、日常の中のささやかな時間を満喫してみてはいかがでしょうか。

 

 

【喫茶今日】
■住所:福岡市南区井尻5-8-18
■アクセス:西鉄天神大牟田線「井尻駅」より徒歩2分
■営業時間:12:00〜20:00
■定休日:不定休(Instagramにてご確認ください)
■TEL:なし
■Instagram:@kissakyo.fukuoka

 

 


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