三浦半島中央道路(桜山・長柄区間)事業説明会で災害時の重要性を強調
逗子市・葉山町・横須賀市の連携を強化し、国道16号や国道134号の渋滞緩和を目的とした三浦半島中央道路。1993年に都市計画決定され、2004年に県道27号(湘南国際村入口交差点)から県道311号(南郷トンネル入口交差点)の区間は開通し利用されている。
神奈川県・逗子市・葉山町は10月11日、これに続く県道24号線(逗子警察署入口交差点)までの約1キロメートルの桜山・長柄区間についての事業説明会を逗子市役所で行った。
県などは元日に発生した能登半島地震の際の沿岸地域の被害による物資輸送が困難な状況を想定し、半島中央部を走る道路の重要性を強調した。そのうえで、三浦半島における道路の渋滞状況、災害時の脆弱性、道路計画、トンネル工事、環境への影響(大気汚染・水質汚濁・騒音・振動・地盤沈下など)、完成後の周辺道路の交通量の変化などについて説明を行った。
説明会に参加した住民からは「道路の拡幅について」「トンネル工法について」「トンネル工事による地盤沈下はないのか」「地下水脈の流れに影響はないのか」といった質問がなされた。
今後、関係機関との調整を経て、25年度以降に都市計画説明会を行い、用地取得後、着工。工事期間は15年から20年を想定しているという。