四日市のアマチュア映画監督・市川さん主催の映画祭盛況 「暑い夏の熱い1日」
1980年代から映像制作を継続し、近年全国の自主映画コンテストやコンペで入賞している四日市市のアマチュア映画監督・市川良也さん(57)主催の「海山道インディペンデント映画祭」が8月11日、四日市市海山道町の三浜文化会館視聴覚室で開かれた。1日を通して、受賞作で同市初公開の短編映画や招待作品の数々が上映され、出演者やスタッフ、招待作品の関係者らが駆け付けた他、一般の観客も来場し、自主映画ならではの魅力あふれる作品に見入った。
「生まれ育った地元でもっと創作の楽しさを共有したり、クリエイター同士の交流をしたい」と企画。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション等で入選した「村上・春木のパン屋終劇」や、横浜映像天国2024グランプリ他受賞作「吟華筆致俳句ガイド」などの短編映画とメイキングドキュメンタリー映像を公開した。「思っていたより来場があった。途中で席を立つ人がほとんどなく、同じ作品を何度も見てくれた人や『来年もやってほしい』という声がありうれしい」と市川さん。
【会場の様子】
6月末に菰野町で開催された「菰野ふるさと映画塾」の最新作「おばぁちゃんのぬか漬け」の一般初上映もあり、関係者によるトークも行われた。同塾受講生で同作品に父役で出演した松山知司さんは、改めて作品をスクリーンで鑑賞して「ああすればよかった、こうすればよかったという反省点が見えるとともに、皆、アドリブが上手だったなあと思った」と笑顔で感想を述べ、「暑い日に熱い1日を満喫した」と語る来場者もあった。
初開催の映画祭を終えた市川さんは「会場のプロジェクタ―の画質、音響がとても良く満足。お客さんにはアンケートもたくさん記入していただき、とても参考になってありがたい。次回開催するなら、パワーアップしてやりたいですね。四日市でまだ公開されていない作品をどんどん紹介したい」と話した。