イメージ×認知率で集計した『自治体ブランドランキング』が発表されてる。神戸市は全国5位・関西1位
画像:神戸市ふるさと納税公式サイトより
住宅情報サイト「いい部屋ネット」が調査・集計した『自治体ブランドランキング』の2024年版が発表されました。全国版では神戸市が5位、芦屋市が28位にランクイン。関西版では神戸市がトップとなっています。
「ブランド」の定義として、この調査では、居住地以外の全国の各自治体に対するイメージDI(Diffusion Index)と、認知率をかけあわせて集計しているとのこと。そのためイメージが良くても、認知度が低い自治体の順位は低くなる仕組みです。
調査概要
【調査対象】全国47都道府県(対象自治体1890)居住の20歳以上の男女、2024年(183727名)を対象に集計
【調査期間】2024年2月21日(水)~3月14日(木)(回答者数183727名)
【調査方法】インターネット上でアンケート
【ブランド偏差値】イメージDI(「良いイメージがある」率ー「悪いイメージがある」率)×認知率 で算出
全国版ランキングの1位は「北海道函館市」で、次いで「石川県金沢市」「北海道札幌市」「神奈川県鎌倉市」「神戸市」と、観光地として有名な自治体が上位にランクインしました。
数字に注目すると、トップ10の自治体に対する認知率は90%前後で、イメージDIも40~50%と高い数値に。
神戸市は認知度が約9割で、約4%の悪いイメージもあったものの、良いイメージがあると答えた人が半数を超えていました。
ブランド偏差値が高く、ランキング上位となった自治体は、歴史や伝統があり、温泉など観光地として有名な街が多い傾向にあるんだそう。観光地以外では、特産品などがイメージされる自治体も上位に入っています。
全国28位の「芦屋市」は高級住宅地としての知名度、47位の「明石市」は独自の子育て支援策での知名度など、観光地でない自治体も独自の施策やイメージなどで健闘しています。
関西版の1位は「神戸市」で、京都府の「京都市」「宇治市」が次いでランクイン。いずれも9割近い認知率で、高いイメージDIとなっています。
トップ20には、兵庫県内の8自治体がランクイン。「姫路市」「淡路市」「宝塚市」「西宮市」「丹波市」などが選ばれており、いずれも高い認知度と良いイメージから上位に入ったみたいです。
ちなみに、いい部屋ネットが同日発表した「街の魅力度ランキング2024 都道府県版」では、兵庫県は5位にランクイン。
山に囲まれた国際的な港町・神戸は中華街や都心部に賑わいがある一方で、芦屋や夙川などの高級住宅街も知られています。子育てしやすいまちづくりで知られる明石もあり、ベッドタウンでありながら豊かな自然と繁華街・観光地の両方へのアクセスがしやすい点が高く評価されたそうです。
神戸は、国内外で人気の観光スポットが複数あるだけでなく、「神戸ビーフ」をはじめとするご当地グルメも認知度が高そう。2025年春には、神戸空港初の国際チャーター便としてソウル便が就航予定なので、訪日観光客の増加などで来年以降の「自治体ブランドランキング」も変動するかもしれませんね。