来週(3月10日~) 日本のテレビで観られる「新旧時代劇」韓国ドラマ 5選
韓国ドラマで、根強い人気を誇るジャンルといえば時代劇がその1つ。
実在した歴史上の人物や史実をベースにドラマチックに描かれた作品をはじめ、現代劇のような世界観で気軽に観ることのできるものや、なかにはファンタジー色を全面に押し出したものなど、一口に時代劇と言ってもその様相は様々。
権力争いや身分格差など、史劇ならではの要素と相まって観る者の関心を引き、長きに渡って多くのドラマファンを虜にしている。
事実、日本のテレビでは新作はもちろん、昔の人気作・話題作まで各放送局のラインナップに加わることが多く、来週3月10日以後も、韓国の新旧時代劇が放送開始される予定。
そこで本記事では、初回放送情報と併せて各作品の見どころや特徴などを簡単に紹介する。
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太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~ (KBS/2021)
『太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~』は、日本でいうところの大河ドラマのような骨太の時代劇。朝鮮王朝第3代王・太宗(テジョン/イ・バンウォン)の生涯を、新たな視点で描いた物語だ。
目的のためなら容赦なく剣を振るう冷徹な性格だったと言われている彼は、実際にはどのような人物だったのか。遠い昔に思いを馳せながら、激動の時代に生きた男の物語をじっくりと楽しむことができる作品だ。
●日本初回放送情報:KBS World/2025年3月10日(月)
チェックイン漢陽(ハニャン) (チャンネルA/2024)
『チェックイン漢陽(ハニャン)』は、今年2月まで韓国で放送されていた新作時代劇。現代の5つ星ホテルのような朝鮮時代の旅閣を舞台に、見習い従業員らが繰り広げる青春ラブコメディーだ。
本作の放送局であるチャンネルAの土日ドラマとしては、開局以来13年ぶりに歴代最高視聴率を更新した作品で、期待を裏切らない韓ドラ時代劇鉄板の設定とストーリーが最大の魅力。多くの視聴者を唸らせたラストにもぜひ注目いただきたい。
●日本初回放送情報:KNTV /2025年3月15日(土)
朝鮮心医ユ・セプン シリーズ (tvN/2022、2023)
『朝鮮心医ユ・セプン』は、一部ドラマファンの間で“時代劇版『浪漫ドクターキム・サブ』”と言われている作品で、鍼を打つことができなくなった天才医師が繰り広げる、ロマンスありコメディーあり、ヒューマン要素ありの医療時代劇。
2部構成となっており、シーズン1では医師として生まれ変わる姿が、シーズン2では患者を救おうとする真摯な姿や、ヒロインとの恋模様をメインに描かれ、主人公に感情移入し、彼の成長や変化を見届けることができる作品だ。
●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV/ 2025年3月11日(火) 追っかけ放送
太陽を抱く月 (MBC/2012)
『太陽を抱く月』は、韓流スターキム・スヒョンが初めて時代劇に挑戦した作品。韓国で最高視聴率42.2%という驚異的な数字を叩き出した韓ドラ史に残る大ヒット作の1つだ。
韓国ファンタジー時代劇のルーツともいえる存在で、数々のすれ違いを繰り返す主人公の男女の姿が切なく、観る者はもどかしいがそこが本作の醍醐味。運命の恋の結末を、ぜひ最後までしっかりとご覧いただきだい。
●日本初回放送情報:アジアドラマチックTV /2025年3月14日(金) 追っかけ放送
ホジュン~伝説の心医~ (MBC/2013)
『ホジュン~伝説の心医~』は、1999年の人気作『ホジュン 宮廷医官への道』(MBC/1999)のリメイク版。世界記憶遺産“東医宝鑑”の編纂に生涯を捧げた心医ホジュンの波乱万丈な一代記だ。
長編ものだが、それだけ主人公の叙事が詳細に描かれており見応え抜群。その分、感情移入もしやすく、朝鮮時代にタイムスリップし、主人公の傍で一生を見守ったかのような気にさせられる作品となっている。
●日本初回放送情報:チャンネル銀河/2025年3月13日(木)
(ライター/西谷瀬里)