正月行事の一つ「恵方参り」。氏神様への初詣と合わせて行って運を引き寄せよう
知っているようで意外と知らないのが年末年始のマナー。年賀状や初詣、お年玉など、年末年始には古くからの行事や習慣、しきたりがたくさんありますが、「正しいやり方は知らない」「やっているけど理由は分からない」ということも多いはず。知らなくて恥をかいた...なんてことのないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞きました。今回は初詣の一つ「恵方参り」について。あまりなじみのない参拝方法かもしれませんが、開運につながると言われている正月行事なんだそうです。
よりパワーがもらえる恵方参りで開運を引き寄せよう!
初詣には、「恵方参り」というものがあります。
恵方とは、その年の福徳を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のことで、自宅から見て恵方にある神社や寺院をお参りするのが「恵方参り」です。
恵方はその年の干支によって定められ、毎年変わります。
2025年の干支は「巳(み・へび)」なので、恵方は「西南西」です。
恵方参りをする場合、自宅から半径750m以上離れた恵方の延長線上にある神社仏閣や教会にお参りをすると縁起がよく、開運につながると言われています。
ただし、お墓のある寺院と稲荷神社は神様とつながる場所ではないので避けましょう。
「初詣は何回してもいいので、まず氏神様や恵方の神社をお参りしてから好きな神社をお参りしましょう。また、お参りの際はきれいな服装を心がけてくださいね」(岩下先生)
服装について特に決まりはありませんが、神様にご挨拶に行くので、大切な人に会いに行く時と同じように、きちんとした服装が望ましいでしょう。
お正月の恒例行事として、氏神様への初詣には行くものの、恵方参りまで意識している人は少ないのでは?
来年は恵方にある神社仏閣や教会を探して、足をのばしてみることをおすすめします。
ちなみに初詣はお正月だけですが、恵方参りは新年のほか、立春、春分、夏至、秋分、冬至も効果が高いそう。年始に行けない場合は、季節ごとにお参りをしてパワーをもらいましょう。
文/さいとうあずみ