【北九州市】2024年に最も注目された『公園』は? 第1位は<海を眺めながら楽しめる緑地>
1700を超える公園がある北九州市。
地元密着メディア「北九州ノコト」では、普段あまり意識することがない地元にある公園に注目。王道の公園から地元の人にもあまり知られていない公園まで、さまざまな公園の情報を発信してきました。
また、年末年始にかけて、その年に公開した公園に関する記事の中で、アクセス数の多かった記事をランキング形式で紹介。年間ランキング第1位に輝いたのは、2021年が小倉南区の「志井の森公園」、2022年が門司区の「大里公園」、2023年が八幡西区の「黒崎中央公園」でした。
今回は2024年に公開した公園に関する記事の中で、多くの人に読まれた記事TOP10を紹介します。果たして、第1位になったのはどの公園でしょうか……?
10位:須賀公園(八幡西区)
八幡西区木屋瀬にある「須賀公園」。長崎街道木屋瀬宿の近くにあるためか、公園内の所々で歴史を感じることができるのも魅力です。
公園入口は街道らしい石畳になっており、立派な時計台と木屋瀬宿や散策の案内板があります。時計台の裏は広いグラウンドがあり、子どもたちが走ったり、ボール遊びをしていました。
この公園の1番人気はこの広いグラウンドのようです。歩道はありますが道路沿いにある公園なので、ボールが飛び出さないように注意して遊ぶ必要があります。
公園内の東屋も趣のある造りで、遊びに来ている子供たちや散歩中に休憩する人が利用していました。
駐車場との壁は白壁で、街道の雰囲気と調和しています。
また、公園から隣接する「須賀神社」へ行けるようになっています。矢印に従い進むと神社の境内があり、大きな楠が現れとても印象的でした。
9位:くろずみ清張公園(小倉北区)
小倉北区黒住町の住宅街にある「くろずみ清張公園」。元々「黒住公園」という名称でした。現在の「くろずみ清張公園」に改称したのは、平成28年4月1日のことです。
松本清張は復員の昭和20年から8年間、小倉北区黒住町で暮らしており、その頃に執筆活動を始めたといいます。「くろずみ清張公園」から程近い場所に清張旧居があったそう。
記念碑や文学忌などがなかったことから、地元の自治会員らが北九州市に要望し、公園の名を改称したとのことです。
公園内には、複合遊具が1つあります。3歳〜6歳を対象とした遊具でした。
園内には、歩きやすいように歩道が設置され、公園内を1周できるようになっています。訪問時、ウォーキングをする人もいました。
8位:金剛中央公園(八幡西区)
北九州市八幡西区金剛の住宅街にある公園「金剛中央公園」。公園のそばには、金剛川が流れています。
遊具やグランド、健康器具などがあり、いろいろな楽しみ方のできる公園です。
滑り台やのぼれるネットなどいろいろな遊び方ができる6歳から12歳の子ども対象の遊具や、3段階の高さに分かれている鉄棒、奥には健康器具が3つ設置されていました。
遊具がある広場の横はグランドがあり、取材時にはグラウンドゴルフを楽しんでいる人がいました。利用する際には管理運営委員会の許可が必要とのことです。
グランドの周りは歩くことができます。訪問した際は午前8時ごろでしたが、運動している人の姿も見かけました。
7位:割子川せせらぎ公園(八幡西区)
北九州市八幡西区竹末にある「割子川せせらぎ公園」。
県道11号と有毛引野線近くを流れる割子川を挟むように、県道側と住宅地側の2つに分かれた公園です。この2つの公園は歩道橋を通って渡ることができます。
割子川沿いは整備された歩道になっています。訪れた日の気候もよく、川を眺めながら歩くのがとても心地よかったです!
公園にはすべり台付きのアスレチックの他に雲底(うんてい)や登る壁など、対象年齢は6〜12歳と小学生向けの大きな遊具、健康器具がストレッチ器具が3基、腕力器具が1基設置されています。
歩道橋を通り、途中から芝の方へ進むと、住宅地側公園の丘の上にたどり着きます。
丘の上からは、長いローラーすべり台やネット遊具など住宅側公園のメイン遊具で遊ぶことができます。
住宅側にも東屋、ベンチ、手洗い場があるので休憩もとりやすかったです。
6位:大谷10号公園(戸畑区)
北九州市戸畑区の住宅街にある「大谷10号公園」。北九州市立大谷中学校のすぐ側で、住宅街にある小さな公園です。
駐車場もなく、近所の子どもが利用している小さな公園ですが、入り口の近くにはお花も植えられており、メンテナンスされているようでした。中に入ると、入り口から向かって左側には小さめのグラウンドがあります。
入り口から向かって右手には、遊具のある広場もありました。鉄棒の高さは低めで3段階に分かれているので、小さな子どもの鉄棒の練習にもよさそうです。
奥には、健康遊具もあります。子どもが遊ぶのを見守りながら、大人も一緒に利用できそうです。
5位:皇后崎公園・南側(八幡西区)
北九州市八幡西区青山にある「皇后崎公園」。近くにはボーリング場「青山エースレーン」などがあります。
皇后崎公園はとても広く、道路を挟んで北側と南側に分かれており、同公園の北側については以前「北九州ノコト」でも紹介しました。今回は、3月21日に改装工事が終了した南側に早速行ってきました。
山手通り沿いの公園入口から木々に囲まれた階段を上って左へ行くと北側へ渡れる歩道橋があり、右へ少し下りながら歩いて行くと南側唯一のトイレがあります。
目の前の下方に見える遊具広場を中心に改装工事が行われたようです。半分近くは広場になっていて、ここだけでも充分楽しめます。
1番人気は滑り台やうんていが一緒になった遊具のようです。滑り台をすべったり、アーチを登ったり、子ども達がたくさん遊んでいました。
階段を見つけ下りて行ってみると、すべり台付きの遊具がありました。ここの場所の遊具はこの1つだけでしたが、子どもの姿はなく「穴場発見!」と少しウキウキしました。小さな子どもにはこちらの遊具が安全に遊べていいかもしれません。
4位:楠東緑地(八幡西区)
「楠東緑地(くすひがしりょくち)」は、北九州市八幡西区茶屋の原にある新幹線高架下の緑地です。
近隣に郵便局やドラッグストアがある「茶屋の原団地」と隣接しており、朝夕には犬の散歩をしている人の姿もみられます。
緑地の中に「ウォーキングマップ」が設置してあるのを見つけました。マップには1周3.4㎞の楠橋の神社・仏閣にふれあう「ふれあいコース」と、1周2.2kmの楠東緑地を周回する「りょくちコース」の2つのコースが紹介されています。
緑地を歩いていると風で木々の葉が揺れ、“さわさわ”と音がしてとても気分よく感じます。
木にはプレートがかけてあり、木の名称や特徴がわかりやすく説明されています。
「りょくちコース」を歩いてゴールしてみると、達成感と満足感が得られました。また、ゴールした後はスッキリした気分になり、ストレス解消にもなるちょうど良い距離感だと感じます。
3位:洞北緑地公園(八幡西区)
八幡西区と若松区の区境に位置する江川の側にある「洞北緑地公園」。芝生広場や遊具広場の他、植生浄化施設である「洞海ビオパーク」や「ドッグラン」なども設置された広い公園です。
駐車場から園内へ向かうと大きな木が両サイドに並ぶ並木道があり、入り口から自然を身近に感じられます。
少し進むと、複合遊具のある遊具広場が左側に見えてきます。大きくて横幅のある滑り台や小さなボルダリングができる壁などがあり、小学校高学年まで楽しめそうです。
遊具の広場から奥に進むと、「洞海ビオパーク」と書かれた看板が見えてきます。
洞海ビオパークは、皇后崎浄化センターの処理水(砂ろ過水)を、植物を使ってさらにきれいにし、生きものが住むせせらぎをつくりだした施設です。植物を使った水の浄化は、エネルギーをほとんど使わないことから環境にやさしい浄化だそう。
公園内にあるので、遊びながら子どもと一緒に環境についても学ぶことができますね。
2位:櫓山荘公園(小倉北区)
北九州市小倉北区中井浜の国道199号線沿い、「業務スーパー小倉西港店」のすぐ横に公園があるのを知っていますか?
それが「櫓山荘(ろざんそう)公園」。大正中期から昭和初期にかけ文化人のサロンとして親しまれ、女性俳人・杉田久女や橋本多佳子のゆかりの地である「櫓山荘」の跡地一帯を整備した公園です。
かつてこの場所に存在した「櫓山荘」は、女性俳人・杉田久女と橋本多佳子のゆかりの地であり、大正から昭和初期にかけて、“小倉の文化サロン”として多くの文化人に親しまれてきたそう。
庭園の遺構や櫓山荘の間取りをレンガで再現した櫓山荘広場があり、階段を登って入ることができました。
また、遊具のある広場もあり、滑り台や階段など、小さな子どもも遊べそうです。その奥には、ライオンやパンダの形をした揺らして遊ぶ遊具もありました。
1位:新門司海浜緑地(門司区)
2024年の公園記事で最もアクセス数が多かったのは、北九州市門司区の海沿いにある「新門司海浜緑地」。猿喰海岸沿いにあり、海を見ながら散歩などが楽しめます。
しかし、猿喰海岸自体は「地盤が軟弱」であることを理由に立ち入りが禁止になっていました。
砂浜に入ることはできませんが、遊歩道の近くまで砂があるので、貝殻拾いなどを楽しむこともできます。小さな貝殻だけでなく、5〜7センチ程の貝殻も見つけることができましたよ。
海岸寄りの遊歩道から階段を上がると、ベンチや東屋などが道に沿って点在しています。そこから海を眺めて休憩するのも気持ちよさそうですね。
泳いだり浜辺まで行くことはできませんが、汐風を浴びながら海を眺めたり、散歩をするなど海を感じたい時に丁度いい場所でした。
市内の公園は1700超 もっと知りたい北九州の公園のこと
以上、2024年に公開した公園に関する記事の中で、多くの人に読まれた記事TOP10を紹介してきました。市内の様々な公園に行く中で、歴史を感じることができる公園が多く、ランキングにも反映されていることがわかりました。
惜しくもTOP10入りができなかった公園の中にも、面白い遊具やきれいな広場など多様な公園がありますよ。
北九州市には1700を超える公園があるだけあって、まだまだ知らない公園もたくさんあります。もしかしたら、あなたが知っている公園情報が記事になるかもしれません。そんな情報を北九州ノコトに投稿してみませんか。情報提供をお待ちしています!
※各公園の情報は取材当時の内容です
(北九州ノコト編集部)