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冬の全国大会特集(10) サッカー男子 柳ケ浦 堅守をベースにベスト16を狙う 【大分県】

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18年ぶりの出場でベスト16を目指す

 九州大会や全国高校総体へはコンスタントに出場する柳ケ浦だが、全国高校サッカー選手権大会への出場は2回目となる。前回出場したのは18年前。Fリーグで活躍するフットサル元日本代表の仁部屋和弘(バサジィ大分)らが出場して以来となる。仁部屋は「久しぶりの出場と聞いて驚いた。選手の皆さんは大会を楽しみ、新しい歴史をつくってほしい」と後輩たちにエールを送る。

 

 全国選手権県予選で出場権を得てから、毎週末に九州の強豪校と練習試合を組んでいる。有門寿監督は「調整という概念はない。全国レベルで戦うためには、まだまだ強化が必要」と話し、浮ついた感じはない。選手も同様で、平日の練習でも、いつもと変わらぬ緊張感で切磋琢磨(せっさたくま)する。キャプテンの橋本琉唯(3年)は「1、2年は2月の新人戦に向けてモチベーションが高いし、3年は最後の大会に向けて気合いが入っている。誰がメンバーに入るか分からないが、みんなうまくなりたいと思って練習をしている」と、雰囲気の良さを感じている。

 

豊富な運動量と堅守をベースに16強入りを目指す

 

 豊富な運動量と堅守をベースに、攻撃では橋本が、中盤の底で長短のパスを駆使して周囲を走らせる。これまで積み重ねた戦い方に変わりはない。最前線でボールを収める曽根虎大郎(3年)は「前線でボールをキープして、2、3列目が攻め上がる時間をつくりたい。サイドでボールを受けたらドリブルで仕掛けたい」と、それぞれが役割を整理し、理解できている。全国選手権では守備の時間が長くなることが予想されるが、「粘り強く全員で守り、少ないチャンスをものにしたい」(曽根)。

 

 有門監督は「これまで支えてくれた多くの方々に祝福され、恩返しできたことがうれしい。全国では一戦必勝で目の前の相手にぶつかるだけ」と話し、橋本は「どれだけ自分たちの力が通用するか楽しみ。ベスト16が目標。柳ケ浦の名前を全国に知らしめたい」と意気込みを語った。

 大会は28日に国立競技場で開幕戦が行われ、柳ケ浦は29日に浦和駒場スタジアムで帝京大可児(岐阜)と1回戦を戦う。

 

18年ぶりの全国選手権出場を喜ぶ選手たち

 

 

(柚野真也)

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