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「足柄に抑留所があった」  抑留者家族が跡地で企画

タウンニュース

会を主催する出羽仁さん

戦時中、足柄地域に敵国民間人の抑留所があった。足柄地域の戦争を語り継ぐ「神奈川第1抑留所を語り継ぐ会」が7月6日(土)、旧北足柄中学校跡地で行なわれる。主催者で、英国籍の父親が抑留所に収容されていた出羽仁さん(横浜市戸塚区在住、71)は「抑留所があった場所で忘れてはいけない歴史について考えたい」と話す。

1941年12月の太平洋戦争開戦時、日本に居た連合国側の国籍を持つ民間人で抑留されたのは全国で340人余り。神奈川県では90人余りが収容、これは全国で最多の人数だった。

戦況が厳しくなった43年、横浜市中区にあった神奈川第1抑留所は、北足柄中学校があった場所(南足柄市内山)に移転。アメリカ、イギリス、カナダなど連合国側の国籍を持つ53人の民間人が警察の厳しい監視下、抑留生活を強いられた。収容者は地元の農家の手伝いや山仕事をするなど、地域の人々との交流もあったという。

出羽さんによると「戦時下の食料事情が厳しくなる中、満足な医療を受けられずに5人が死亡した。これは全国の中でも非常に高い死亡率」と話す。

旧北足柄中学校跡地は、戦前カトリック修道会マリア会の山荘で、暁星中学校の夏季施設として使用されていた。戦時中は神奈川県の所有となり、戦後、48年に北足柄中学校が移転。抑留者が生活していた建物2棟も58年まで学校施設として使われてきた。同校は、2010年に閉校した。

6日語り継ぐ会

語り継ぐ会は7月6日(土)、旧北足柄中学校跡元校舎2階で行なわれる。時間は午後1時から3時。当日は、校舎裏手にある墓碑への供花、戦争研究者の小宮まゆみ氏の「戦時下の敵国人抑留について」の話や、地元の「劇団ぽぽ」による戦争に関する紙芝居の上演、抑留者の家族による話し、質疑応答などが予定される。参加費用は高校生以上300円、定員は50人程度。

日本で長年医療に従事してきた出羽さんは「私は日本国籍を取得したが、日本は二重国籍が取得できないなど、閉鎖された部分もある。社会のグローバル化が進む現在、国籍などのアイデンティティとどう向き合い、多様性をいかに対応すべきが意識することも大切」と話す。

申し込み、問い合せは出羽仁さん【電話】090・4818・7436、【メール】dewa1728@ybb.ne.jp。

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