岡本小が創立150周年 児童が魅力、歴史を発表
南足柄市立岡本小学校(渡辺理恵校長、児童数277人)は5月9日、同校体育館において創立150周年記念式典を行った。
岡本小は1875年、日向天王院の境内に「日向館」として創立された。時代の流れの中で92年には尋常岡本小学校、1941年に岡本村国民学校、町村合併で1955年に町立岡本小学校となり、72年に市制施行で市立岡本小学校になっている。「夢に向かって未来を拓く『おかもと』の子の育成」を目標に教育に取り組んでいる。
記念の年を迎えるにあたり、同校6年生は地元の魅力や学校の歴史をまとめようと2つのプロジェクトを発足。この日はその成果が発表された。「くすのき絵本プロジェクト」は、日露戦争の記念として1906年に植樹された学校のシンボル「くすのき」の魅力を発信するもの。17歳の妖精フェアリーがくすのきを紹介したり、3本の木の友情を描いたものなど、オリジナルの絵本3冊を製作した。
もう一つは「岡本ガイドプロジェクト」。地元岡本地区の魅力や歴史をマップにまとめ紹介動画を製作する取り組み。地域住民へ取材やインタビューした映像を自分たちで編集した。プロジェクトに取り組んだ児童たちは「岡本がさらに好きになった」と振り返り、来場者たちは真剣に耳を傾けていた。
式典は多くの来賓者、関係者、地域住民などが出席して行われた。渡辺校長は「地域、保護者、歴代の先生、巣立っていった先輩の温かいご支援があっての150年」と感謝の言葉を話した。また加藤修平市長は「(学校シンボルの)クスノキのように大きくたくましく成長するための環境づくりに今後とも変わらずご尽力いただくことを念願いたします」と述べた。