月額50円で餃子が毎日無料!『福しん』の餃子サブスクが安すぎてバグかと思ったので店まで行ってみたら、会計で「マジかよ」となった
飲食チェーンの中にもサブスクを導入しているところがあるが、なかでも個人的に目をつけていたのが「福しん」の餃子サブスク(ギョウザ定期券)である。
以前の記事でも軽く紹介しているが、月額500円で餃子1人前が毎日無料。1日で3回までの利用だったり、来店時に350円以上の注文が必要といった条件があるにせよ、かなりお得なサブスクだ。
その「福しん」の餃子サブスクが今50円になっているとXで知ったときには軽くショックを受けた。
ただでさえ激安なサブスクが、なぜ9割引きになっているのか? 何もかも値上がりしているこのご時世で、どういう会議をしたら「500円のサブスクを50円にしよう」って話になるのか? 色々な意味で大丈夫か?
それとも50円はバグ? あるいは実際に追加料金が発生する仕様なのか? ……と気になったので、ギョウザ定期券に登録して店に行ってみた。
・とにかく安い「福しん」
ここまで書いて気づいたのだが、「福しん」は全国展開しているわけではない。なので、福しん自体をご存知ない方もいるだろう。失礼! そのあたりを簡単に説明したい。
福しんは中華料理チェーンと定食チェーンの中間みたいな存在。青い看板が目印で、ラーメンが450円、餃子1人前240円で食べられる店と言ったら、なんとなく雰囲気が伝わるかもしれない。
つまるところ、ただでさえ十分に安い。その福しんで、50円払ったらひと月無料で餃子(1人前)が食べられるというのは、罪悪感を覚えるシステムと言っていい。
そもそも、マジで50円で済むのか? 疑いを拭いきれないまま、サブスクの登録をやってみたところ……
マジで50円だった。しかもギョウザ定期券は全店利用可能で、いつでも解約OK。さらに、350円以上の注文といった条件は以前と変わらず。
ちなみに、「福しん」の餃子サブスク登録はLINEから行う。QRコードなどから「ふくしん公式LINE」を友達登録した後、クレジットカードで購入する形だ。
・店まで行ってみた
サブスク登録が出来たので、お店に行ってみるとしよう。お! 入口のドアには「2024年9月30日まで餃子サブスクは月額50円ですよ!」と告知の貼り紙があるな。
でも待て!
客席の方は500円のままじゃないか。この細かいことを気にしない感じ、嫌いじゃない。むしろ大好きだ。
さて、実際に注文してみよう。350円以上の注文が必要だから、餃子(250円)だけを注文するのは当然ダメ。うーん、何にしょうか。よし、これだ。天津飯。それと餃子を注文リストに入れて……
本当に餃子が0円になっている! と確認したところで、待つこと約5分。来たのがこちら。
いたって普通の天津飯と餃子。どちらも普通に美味い。というか、この餃子を毎日食べてもひと月50円というのはありえない価格設定である。味を考えたら、めちゃくちゃ安い。
というか、ひと月50円ってことは、毎日通ったら1日1.7円。いや、1日3回まで利用できるからもっと安くなるな。うーん……
そうやって考えると……
安く済むから もちろん嬉しいのだが……
なんだか……
1周回って……
逆に申し訳ないような……。
──と思いながら食べ終わり、お会計。金額は天津飯の代金(600円)だけである。マジで0円で安心した気持ちと、もっと取ってくれていいですよという気持ちが複雑に入り混じった状態でお金を払っていたら……え?
クーポン!?
ほぼタダで餃子食べてるのに、さらにクーポンがもらえるの? マジかよ。っていうか、もらっていいんですか? なんか、すみません。
・特にトラップはないが
というわけでまとめると、福しんの餃子サブスクで気をつけるべきことは特にない。来店時に350円以上の注文が必要とか、サブスクを利用できるのは1日3回までといった条件があることはあるが、よほど派手に使わない限りそこまで気にならないだろう。
それよりも注意すべきは、サブスクの餃子を注文するときはタッチパネルの「サブスク・クーポン」のところから進んで注文すること。
普通に餃子を注文したらお金がかかっちゃうので気をつけていただきたい。
あと、餃子サブスクが月額50円で購入できるのは9月30日までで、それ以降はひと月500円に戻るってことも重要。
期間限定だから今すぐ行け! と言いたいところだが、入店前にサブスク登録を済ませておくと何かとスムーズ。それだけ済ませてから、青い看板を目指してくれ!!
参考リンク:福しん「自動販売機、ギョウザ定期券」
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.