こんなにも「冷凍たこ焼き」に情熱を注ぐスーパーは初めて見た! 埼玉発祥「ベルク」の二刀流スタイルに見た本気度
スーパーの冷凍コーナーを覗くと必ずと言っていいほど置かれている冷凍たこ焼き。中にはオリジナルブランドで出しているところもあって、それだけでも力を入れている様子がうかがえる。
そして埼玉発祥のスーパー「ベルク」もオリジナルを出しているうちの1つなのだが、想定外の売り方をしていてビビってしまった。なぜならなんと……
ベルクの冷凍たこ焼きは……
オリジナルの二刀流なのだ!!!!
こんな現象は他のスーパーじゃなかったから思わず二度見。しっかり見てもオリジナルは二刀流で売られていたから、もはや買うしか選択肢が残されてなかった。
40個入りと18個入りのオリジナル冷凍たこ焼き──両者の間には一体どんな違いがあるのだろう。さっそく実際に食べ比べてみるとしよう!
40個入りと大容量タイプの方は広島県の岡本食品株式会社が製造していて、容量は800gとしっかり入っている。値段は539円だから、1個あたり20gで13.4円とリーズナブル!
お値段的にはドンキで買った過去イチ安い12.35円のたこ焼き(こちらも岡本食品株式会社が製造……!)と最強激安スーパー「オーケー」の間くらい。このあたりさすがベルクとも言える安さだが、味の方は……
良くも悪くも全体的にあまり主張がないと感じた。ただ、たこ焼きはソースやマヨに依存する部分も多い食べ物なのでそこまで気にする必要はないだろう。
皮は普通で中はややネットリ。タコの大きさも普通な感じだったから、よくあるタイプの冷凍たこ焼きだとも言える。ど真ん中っちゃど真ん中的な。
裏を返せばソースやマヨに違和感なく合わせられるタイプという見方もできる。これと言った主張がないところが逆に特徴かも。コスパを重視するなら、いいチョイスになる冷凍たこ焼きだろう。
ではもう1つの18個入りの方はどうだ。こちらを製造しているのは新潟県の株式会社ピーコック。
18個入りで431円。内容量432gとなんとも微妙な数字な容量で、1個あたり24gで1個あたり約24円と見ないタイプだったが、結論から言えばめちゃくちゃアリであった。というのも……
たこ焼きをひっくり返したら、裏にあげ玉が埋め込まれている仕様で……
レンチンするとダシの香りがブワッと漂ってきて、そのまま食べても十分に美味しいたこ焼きなのだ。そしてタコの大きさもまたよき!
パッケージに「たこ、どーんっっっ!」とクセ強で書かれているように、タコの大きさは個体差あるなかでどれも大きめ。中には複数個入っているのがいたから相当な気合を感じた。
ちなみに「ツナマヨ焼」の記事を執筆したときにこのたこ焼きも食べているのだが、「個体差もあるだろうが、そう大きくもない」と書いているから商品によってだいぶ変わりそう。今回は当たりだったかもしれない。
それにしても、全体的にフワッとしたたこ焼きながらあげ玉の食感がいいアクセントになっていて新しい扉を開いている。通常、冷凍たこ焼きは普通サイズの20gか大粒の30gであることがほとんど。そこを24gで攻めたのは新しいし面白い。
二刀流と時代の流れに沿った攻め方をしていたベルクの冷凍たこ焼き。どちらにも特徴があって、冷凍たこ焼きへの本気度を感じるしかなかった。
コスパを求めるなら40個入りの大容量、味を求めるなら18個入りと選べるので買い物の参考にしていただけたら幸いだ。それでは、よきたこ焼きライフを。
執筆:原田たかし
Photo:RocketNews24.