門をくぐればそこは中世!?冒険物語のような世界にどっぷりハマれるスポット【ドイツ観光】
国内外から来場約200万人が訪れる、札幌の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」。
74回目となる今年は、2月4日(日)から11日(日)までの8日間開催されています!
まるで絵本の世界のよう…!「中世ドイツ」の世界にどっぷりハマれるスポットって?
大通会場のなかでも注目度の高い展示といえば「大雪像」。大通7丁目では毎年HBCが、雪まつりにおける国際交流を象徴する大雪像を企画しています。
今年のテーマは、「ノイシュヴァンンシュタイン城」!
ドイツ南部に位置するバイエルン州にあるお城です。建設者・バイエルン国王ルートヴィヒ2世の“中世の騎士物語の憧れ”を具現化したお城ともいわれていいます。
というわけで今回、Sitakkeでは、中世ドイツの雰囲気を味わえるスポットに注目!
ドイツ観光局の広報を担当する大畑悟さんに、おすすめスポットとその楽しみ方をお聞きしました!
門をくぐればそこは中世!?城壁に囲まれたローテンブルク
まるで絵本の世界!街全体が中世の雰囲気!
——大畑さん、今日はよろしくお願いいたします。
はい。よろしくお願いします!
今日はドイツのおすすめスポットということで、札幌とも縁のあるバイエルン州の州都ミュンヘンから、電車で3時間ほどの距離にあるローテンブルクについてご紹介したいと思います。
ローテンブルクは正式名称を「ローテンブルク・オプ・デア・タウバー」といって、日本人にも大変人気のある街なのですが、ひと言で表現すると中世の時代を体験できる街なんです。城壁にすっぽりと囲まれた城塞都市で、16世紀から17世紀くらいのドイツの姿をそのまま残していると言われています。
ローテンブルクはドイツ語で「赤い城」という意味で、元々は赤いお城がありました。地震などで崩れてしまって、もうお城はありませんがその名前だけが残っているんです。
駅から歩いて10〜15分くらいで、「レーダー門」に到着します。この門に至るまでは普通の近代化された街並みが続くのですが、ここをくぐると、もうそこは中世の世界。まずみなさん、門をくぐって「お〜!」と驚かれますよ。
——門からしてすごい“中世”を感じますね。
ローテンブルクがこのような姿をとどめているのは、19世紀初頭にバイエルン王国で城壁などを、開発のために壊してはいけないという命令が下されたからなんです。
さて、門から中に入ると、街並みもそっくりそのまま中世の姿をとどめています。門から続く道です。
とにかく美化を徹底していて、チラシを貼ったり自動販売機を置いたりはできません。観光のためだけの街でなく、城壁内は2000〜3000人くらいの人口があって、きちんと商業機能も持っている都市ですが、看板もすべて中世の街並みになじむように作られています。当時は文字が読めない人が多かったので、看板は字ではなく絵や形で何屋さんかわかるように示されているんですよ。
まるでロールプレイングゲームの世界!?「中世の民」のコスプレを楽しみながらの街歩きも!
——街の中で何をして過ごすのがおすすめですか?
街並みを眺めながら、いろいろなお店に入ってみると面白いですよ。
おすすめは「ヴァフェンカマー」という武器屋さん。中世の兵士が使っていた武器や鎧なんかがあって、コスチュームも売っています。できれば、ここで衣装を買って中世の民になりきって街を歩くとより一層楽しいですよ。
——いい写真も撮れそうですね!
あとは「ケーテウォルファルト・クリスマスヴィレッジ」なんかもおすすめです。1年中クリスマスツリーが立っていて、クリスマスの装飾品を扱っているお店ですが、ここも1歩入ると異世界を体験できます。
カフェに入って地元のスイーツを食べるのもいいですね。クッキーを丸めて揚げた「シュネーバル」というお菓子が名物です。
少し足を伸ばして、城壁の外の森へハイキングに行くのもいいですよ。コボルツァー門から出ると、そこはワイン用のぶどう畑になっているんです。帰ってきてまた門をくぐるとまるでRPG(ロールプレイングゲーム)の冒険から帰ってきたような気分になれます。街のレストランに入って、焼いたすね肉とフランケンワインなどこの土地のものを摂って体力を回復させてください。
ローテンブルクのホテルもとてもかわいらしいので、ぜひ城壁内に宿泊して楽しんでほしいですね。
——面白そうです!すっかり現地に飛びたい気分が盛り上がってきました! ベストシーズンはいつですか?
5月から8月のグリーンシーズンがおすすめです。ローテンブルクは森にも近く、緑や花の季節が特にきれいです。
それから毎年5月には「マイスタートルンク」といって、盛大なお祭りがあります。この期間は街中の人たちが、中世の服装になってパレードしたり市庁舎で演劇を披露したりします。観光客の方々も、コスチュームを着て参加すると旅行がさらに楽しくなりますよ。
——お祭りに参加すると、現地の人ともふれあえますし、思い出がぐんと増えそうですね。次回はぜひ、「マイスタートルンク」について詳しく聞かせてください!
はい。喜んで!
【次の記事】⇒まるで異世界転生したみたい…?中世の雰囲気にどっぷり浸かれるバイエルン地方三大祭りがとっても楽しそう!
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取材協力:ドイツ観光局広報マネージャー 大畑悟
文:菅谷 環
編集:Sitakke編集部ナベ子