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戦争の悲惨さ後世に 平和のための展示会

タウンニュース

展示品を眺める来場者

終戦の日を前に戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える「平和のための展示会」が、8月1日から5日までアミューあつぎのあつぎ市民交流プラザで開かれた。会場には、戦争経験者本人や遺族から提供されたあつぎ郷土博物館所蔵の資料が並んだ。

日章旗に寄せ書き

壁に飾られた一枚の日章旗。兵役に就くために入営した人が戦地に持参したものだ。家族や親族、友人などと思われる人々の氏名に加え、「殉皇至誠」「滅私奉公」「国の為出て征く君の御武運祈る」といった寄せ書きがびっしりと書き込まれていた。

今年は、依知小学校の校長遺族から寄贈された戦時中の児童らの写真も初めて展示。写真には、軍事訓練として竹刀を振る姿や、「決戦開墾田」という添え書きと共に、牛を引いたり米を植えたりする子どもたちの姿が写る。

「ゲリラ戦」ノ準備ヲセヨ

会場には、寄贈者が入営の際に厚木町(当時)の洋品店であつらえた軍服や、上陸侵攻された際の交戦に備えて軍事訓練用に使われた木銃なども展示。戦争末期に市民に配られた戦時ビラには、「全国民ニ告グ」という書き出しに続いて「戦争ハ飽クマデヤルンダ」「国民ヨ直ニ『ゲリラ』戦ノ準備ヲセヨ」などと呼び掛けるメッセージがつづられていた。

沖縄県平和祈念資料館が沖縄戦を経験した人の証言をまとめたパネルや、厚木市が市民から募ったピースメッセージカードも飾られ、時代を越えて平和を希求する声を伝えた。出口には短冊が置かれ、来場者が平和に対する願いを書き込んで笹竹に吊るす姿も見られた。

来場者は「戦争の生々しさが伝わってきて、平和のありがたさを感じた」などと展示物を眺めていた。

市民から寄せられたピースメッセージ

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