読書系インフルエンサー・ぶっくまさんが選ぶ「100分de名著」は?<社会×論理で頭脳を刺激編>【NHK100分de名著キャンペーン】
NHK「100分de名著」シリーズを「マッピング」!
2011年の創刊から累計1000万部以上の発行を記録しているNHK「100分de名著」シリーズ。古今東西の名著を25分×4回の100分で読み解き、今の世の中を見通すためのヒントを得る構成が人気です。
今回、全国の書店で開催中の「100分de名著」フェア開催を記念して、『ひと目でわかる図解付き!「知る」を最大化する本の使い方』(翔泳社)の著者としても知られる、読書系インフルエンサー「ぶっくま」さんに、「100分de名著」シリーズの本を独自の軸の「ぶっくマップ」としてマッピングしてもらいました。
タイトルや作者は知っているけれども、手に取ったことのない「名著」が、別の角度から見えてくる「ぶっくマップ」。そのマップから、<社会・世界・制度×論理で頭脳を刺激>タイプの本をご紹介します。
<社会・世界・制度×論理で頭脳を刺激>タイプの本
集中講義 旧約聖書(読み解き:加藤 隆)
神が動くのを待つ──そこに希望がある。
ユダヤ教・キリスト教の正典であり、イスラム教の啓典にも含まれる、一神教宗教の根幹をなす『旧約聖書』。そこには「民が罪の状態にあるから、神は恩恵を与えない」という独特な世界観がありました。二千年以上の時を経て、いまなお終わることのない宗教対立、そのルーツと謎に迫ります。
集中講義 大乗仏教(解説:佐々木 閑)
同じ仏教なのに、どうして教えが違うの?
「自己鍛錬」を目的に興ったはずの「釈迦の仏教」は、いつ・どこで・なぜ・どのようにして、「衆生救済」(みんなを救う)を目的とする「大乗仏教」へと変わっていったのでしょうか──。原始仏教研究の第一人者と、その研究室を訪れた一人の社会人学生の対話から大乗仏教の本質に迫る、新しいタイプの仏教入門です。
ブッダ 最期のことば(読み解き:佐々木 閑)
正しい教えは滅びない──。
ブッダの死後に編纂された「マハーパリニッバーナ・スッタンタ(涅槃経)」には、ブッダの最後の旅の様子がストーリー仕立てで描かれています。ブッダが自らの死によって示した「人間のあり方」、そして2500年受け継がれる「組織のあり方」を、佐々木閑さんと読み解きます。
集中講義 河合隼雄(解説:河合俊雄)
自分のなかに、自分の知らない自分がいる。
人々の悩みに寄りそい、個人の物語に耳を澄ました河合隼雄の心理学がふたたび輝きを増しています。著者・河合俊雄さんが、師であり、父であり、同志である河合隼雄の全体像をわかりやすく解説します。
集中講義 平家物語(読み解き:安田 登)
なぜ歴史は動き、何が命運を分けたのか?
公家の時代から武家の時代へ、平家から源氏へ。転換期のダイナミズムを描いた『平家物語』。平家はなぜ栄華をきわめ、没落していったのでしょうか。また戦乱のなか、人々は何を思い、どう行動したのでしょうか。『平家物語』を知り尽くした能楽師・安田登さんが、難解で長大な物語を「大きな出来事」に絞って解説、この1冊で一気に理解します。
時代が動くとき、世の中の価値観はどのように変化したのか。その変化のありようを私たちが生かせる道とはどんなものなのか。「あわい」「驕り」「運」「命」「浄土」……変化のきっかけとなったキーワードをもとに、歴史が私たちに伝えようとしたことを探ります。
今回ご紹介した「名著」読み解きのためのNHK「100分de名著」シリーズは、全国の書店およびNHK出版のホームページからご確認いただけます。
2025年7月現在、抽選でオリジナル図書カードがもらえる&応募者全員が電子書籍が読めるなど、各種イベント盛りだくさんのNHK「100分de名著」シリーズフェアが全国の書店で開催中です。