「口内炎」ができやすい人の“8つの特徴”
痛みがあり、食事の際の不快感や集中力の低下など、日常生活に支障をきたすこともある「口内炎」。さまざまな原因がある中で、じつは紫外線を多く浴びた後にできやすくなる場合があるのを知っていますか? 今回は、Teo(ティオ)デンタルオフィスの小松裕 院長に「口内炎ができやすい人の特徴や予防策」について教えていただきました。
教えてくれたのは……小松裕 院長
駒澤大学駅にある「医療法人社団龍生会 Teo(ティオ)デンタルオフィス」の院長。矯正歯科、インプラント、審美治療、顎関節症、小児歯科、一般歯科全般を担当。老若男女を問わず幅広い患者様にとって利用しやすいクリニックを目指している。安全な治療を提供するために、CT(コンピューター断層撮影)等を用いた的確な診断も実施。
口内炎ができやすい人の「8つの特徴」
小松院長によると、口内炎ができやすい人には8つの特徴があるそうです。以下の項目をチェックして当てはまるものがあれば、生活習慣や口腔内環境などを見直してみましょう。
1. 疲労が溜まり、免疫力が下がっている
2. 風邪をひいている
3. 睡眠が足りていない
4. 日焼けをした
5. 飲酒の習慣がある
6. 喫煙の習慣がある
7. 口腔内に破損した歯や不適合になった被せ物がある
8. がんを患っている
小松院長「口内炎は、免疫力が下がったときに起こりやすくなります。その理由は、免疫力でコントロールしていた常在菌をコントロールできなくなるためです。
また、ビタミンCの欠乏も原因となります。ビタミンCは免疫システムに関わる重要な物質で、コラーゲンの産生にも必要です。風邪、睡眠不足、日焼け、飲酒、喫煙などによって体内のビタミンCが不足するため、口内炎ができやすくなります。
また、口腔内に壊れた歯や不適合になった被せ物などがあると舌や粘膜に傷をつくり、口内炎になることも考えられます。がんを患っている方は口内炎が頻発しやすい傾向があり、これもビタミンCの欠乏が原因になってることがほとんどです」
口内炎の予防策と歯科医院での治療法
口内炎を予防するためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。歯科医院での治療法についても教えていただきました。
小松院長「口内炎ができるということは、体の免疫力が下がっている可能性が考えられます。そのため、健康的な生活を心がけ、免疫力を上げることが大切です。
『口腔内を清潔に保つこと』と『ビタミンCの摂取を意識すること』が口内炎の予防策になります。上記に挙げたように、疲労、風邪、睡眠不足、日焼け、飲酒、喫煙などは体内のビタミンCを消費し、不足させます。ビタミンCは美容だけでなく、免疫力の向上にも重要です。
口内炎の治療法として、歯科医院ではレーザー照射、ビタミン剤の投与、軟膏の塗布などを行います」
まずは、生活習慣を見直すことが一番の予防策。もしもできてしまった場合は、「たかが口内炎だから」と放置せず、早めに治療を受けて悪化を防ぎましょう。
shukana/webライター