「観葉植物をすぐ枯らす」人にもオススメ!はじめてお迎えするのにおすすめの植物
「モンステラは賢くていい子!」「フィカスは手のかからないイケメン!」といったユニークな視点で植物の育て方や個性をわかりやすく伝えるのは、インスタグラムで大人気の園芸店員、くりとさん。書籍『知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室』(KADOKAWA)は「なぜ、このお手入れが必要なの?」「この植物には、どんな性格があるの?」といった、これまで誰も教えてくれなかったような植物たちの奥深い世界を、初心者の方でもスッと頭に入るように解説しています。この本を読めば、観葉植物がもっと身近に、そして愛おしい存在になるはずです。日々の暮らしに緑を取り入れ、植物たちと心豊かな時間を過ごしてみませんか?
※本記事はくりとによる書籍『知りたかったがつまってる! 世界一たのしい観葉植物教室』から一部抜粋・編集しました。
はじめてお迎えするなら寒さに強くて育てやすい子から!
おうちに植物を取り入れたいと思ったとき、まず最初は「育てやすい植物」がいいですよね。
暖かいところで生まれた観葉植物たちは、寒いところが苦手。だから、四季のある日本で過ごすのはちょっと大変なんです。そこで、植物をはじめてお迎えする方にぜひ選んでほしい、「寒さに強くて育てやすい植物」を紹介したいと思います。
まずは、なんといってもモンステラ(写真①)。モンステラはマグカップくらいのサイズから、部屋のシンボルツリーとして申し分ないサイズまで、幅広く流通しています。樹形の仕立て方もさまざまで、いつ見てもたのしい子です! なかには斑入りと呼ばれるあまり出回らない珍しいモンステラもいるので、育てることに慣れてきたらお店で探してみてください。
①モンステラ
暗いところでも、明るいところでも、ちゃんと成長するのが特徴です。樹形が乱れたとき
は茎をカットすることで簡単に仕立て直せる点もおすすめです。
木っぽい子がお好みならフィカス・ベンガレンシス(写真②)がおすすめです。くっきりとした葉のグリーンと、ホワイトの幹がお部屋の雰囲気をグッと良くしてくれます。樹形も乱れにくく、インテリア性の高い植物として人気です!
②フィカス・ベンガレンシス
暗いところで育てると成長が遅くなるけれど、枯れるところまではいかない強い子です。写真のようなシャキンとした樹形の他、曲線に仕立てることもできる、たのしい植物です。
以上の2種類は大体8℃以上を保ってあげることで冬を越せますが、さらに寒さに強い品種もあります。それがストレリチア(写真③)とシェフレラ(写真④)。この子たちは2~3℃付近まで耐えることができるんです。
③ストレリチア
この子がいると一気に南国感が出るし、丈夫で育てやすい! ただし、根っこが肥大するので、陶器の鉢にずっと入れたままだと鉢が割れるし、プラスチック鉢だと変形するので要注意。
④シェフレラ
なぜここまで強靭なのかはわかりませんが、とにかく「温度や乾湿の変化に強い」印象を受けるシェフレラさん。部屋に迎えたら、動かさずドシッと構えてもらいましょう。
植物はどこで買うのがいい?
安価で買いやすいのはホームセンターの園芸コーナー。育てやすい植物が安く販売されていますが、珍しい植物はあまり入荷しません。ちょっとレアな子をお求めなら、少し足を伸ばして園芸専門店へ。