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尾上菊之助が初役で勤める俊寛の哀愁漂う姿、コメントが公開 歌舞伎座『錦秋十月大歌舞伎』昼の部『平家女護島 俊寛』

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歌舞伎座『俊寛』俊寛僧都=尾上菊之助

2024年10月2日(水)~26日(土)、歌舞伎座『錦秋十月大歌舞伎』の昼の部にて『平家女護島 俊寛(へいけにょごのしま しゅんかん)』が上演される。尾上菊之助演じる俊寛のスチール写真、コメントが公開された。

享保4(1719)年に大坂竹本座で人形浄瑠璃として初演し、翌年には歌舞伎として上演された『平家女護島』。鬼界ヶ島の場面は屈指の人気を誇り、幕開きの憔悴した姿から断崖絶壁での象徴的な幕切れまで、俊寛の姿は観る者の胸を打つ。今回、絶海の孤島にただ一人残ることを決心した俊寛を尾上菊之助が初役で勤める。

公開されたのは、菊之助演じる俊寛僧都の撮りおろしスチール写真。都に残した妻の東屋に再会することを願い続けた俊寛の哀愁漂う姿に、歿後300年を迎えた名作者、近松門左衛門のドラマ性あふれる名作への期待が高まる。

『平家女護島 俊寛』あらすじ
絶海の孤島、鬼界ヶ島に流された俊寛。平家打倒の密議が露見し、丹波少将成経、平判官康頼とともに流罪となり、3年が経ったある日、島で出会った海女の千鳥と成経が夫婦になるというので、皆でささやかな祝言を挙げます。そこへ水平線の彼方から船影が。そろって都へ帰れると喜びあうのも束の間、赦免船から現れた瀬尾太郎兼康が読み上げるなかに、俊寛の名前がなく…。
尾上菊之助 コメント

これまで岳父(二世中村吉右衛門)が俊寛を演じた際に、丹波少将や丹左衛門、そして俊寛の妻・東屋としても共演させていただきました。先日行いましたスチール撮影では、岳父の公演時の写真も拝見しつつ、共演させていただいた時のことも思い出しながら撮影に臨み、公演への思いが高まりました。近松門左衛門歿後三百年のこの年に、岳父の演じ方を目指し、初代吉右衛門さんにも敬意を払って勤めたいと思っております。

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