ジュビロ磐田のハッチンソン監督「まだまだ改善しなければいけない」とコメント 水戸ホーリーホックに3-1で勝利
ジュビロ磐田は8月16日、アウェーでJ2首位の水戸ホーリーホックと対戦し、3-1で勝利して連敗を2で止めました。前節8月10日のいわきFC戦からスタメン7人を入れ替え、来日後初先発したグスタボシルバ選手が初得点を奪うなど、抜てきされた選手がジョン・ハッチンソン監督の期待に応えました。
ジョン・ハッチンソン監督
-試合の総括を。
今日はタフなパフォーマンスを必要としていました。ハードワークして戦って、その上で試合の中で自分たちのフットボールをしていくというところを必要としていました。この2週間というのは全く我々の基準には届かないパフォーマンスでした。この基準というのは、選手が自分たちで定めるものだと思っています。良くないパフォーマンスから、今日に関しては素晴らしいものを見せてくれたと思います。
お互いのために戦って、ハードに走って守備もしっかりして、非常に際立ったプレーをたくさん見せたんじゃないかと思います。ただどこが相手でも、我々はボールを持っていても持っていなくても試合をコントロールできるんですけど、この2週間に関しては成長として必要だったのかもしれません。そういう自分たちにしかできないことに対して、快適なところから一回出るということが必要だったのかもしれません。
この試合に向けて困難に対して隠れる、逃げるということは楽な選択だったと思うんですけど、相手は今日J2のベンチマーク(指標)になるような相手で、その中でも選手たちは非常にいいキャラクターを見せてくれたと思います。トレーニングの中でもハードにやってくれましたし、この2週間、全然足りていないということも理解していました。ただ本当に今日に関しては素晴らしいパフォーマンスを見せて勝利に値するものだったと思います。
-初ゴールを奪ったグスタボシルバ選手について。
まず彼に関しては、非常にグループに溶け込めていると思っています。エゴもありませんし、外国人だからといってポジションが与えられるものでもなく、しっかりと自分からつかみにいかなければいけないことも理解した上で、毎日しっかり取り組めていると思っていますし、今日に関してもグループのためにハードワーク、チームのためにハードワークができているなと思いました。
これは外国人かどうかであったり、また年齢であったり、年俸であったり、そういったものではなくて、自分からつかみ取らなければいけないものだと思っていますけど、そこはしっかりと、彼はトレーニングから見せたからこそ今日スタートで出たと思います。
見てもわかる通り、非常にクオリティーを持っていますし、チームからの信頼も得ていると思います。ただやっぱり伸ばさなければいけないところとしては55分、60分で消えてはいけない。70、80、90と出てもらわなければいけないので、そこはもっともっとやってほしいなと思ってます。ただやっぱりエゴがないんですけど、ブラジルのビッグクラブで経験を積んできて素晴らしいものは持っているので、今日のような調子をこれからも続けてほしいと思います。
-5月17日のいわきFC戦以来、3カ月ぶりに出場した三浦龍輝選手について。
龍輝のみならず他の選手もそうなんですけど、今日の試合に関してはこれまでの2週間からのリアクションというのを求めていました。龍輝に関してはまず試合の立ち上がりのところでチームを大きく救うセーブもありましたし、集中したパフォーマンスだったと思います。ただここから先は、この座を維持するのは彼次第かなと思っています。どうやってトレーニングするのか、パフォーマンスを維持しながら上げていくのか。ちょっと落ちれば3人控えているので彼次第だと思いますが、今日の試合に関しては合格点かなと思っています。
しっかりとラインもコントロールして、ディフェンダー陣をコントロールして、裏のスペースもケアしました。またセーブもあったし、足元も非常によかった。特に前半20分以降、ゲームをしっかりとコントロールできたのは彼の役割が大きかったなと思うので、前半に3点目を取れなかったのは残念でしたけど、コントロールしたという意味では大きな役割を果たしたと思います。
-2-0でリードして折り返しで気をつけていたことは。
トランジションのところとセットプレー、セットプレーはかなり厳しい結果になっているので、そこは意識しようと言いました。ただセットプレーに関しても久藤(清一コーチ)さんとトノさん(西野泰正コーチ)、能活さん(川口コーチ)のところで、選手に理解してもらおうハードハークしてもらっています。まだもちろん懸念はあるし、改善できるところもあるんですが、今日は非常によかったなと思います。
あと裏へのロングボールですね。それに対する準備、警戒しようというところでした。ただ守備に関しては非常によかったなと思います。陣形も非常に良く、ミドルブロックからしっかりとプレスをかけられてましたし、ロングボールを蹴らすにしても、長い距離を蹴らさなければいけないというところはよくやれたかなと思います。その分ボールを持ってのコントロールというのは局面で減ったとは思うんですが、当然相手もリスペクトしなければいけない。J2首位で、ここまで非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮しているチームだったので、そこはリスペクトしなければいけないのと、あと直訳すると「権利を獲得しなければいけない」となるんですが、自分たちのフットボールをするにはそれなりの権利を得なければいけない。
この2試合はそれができていなかったし、試合に行けばただ自分たちのサッカーをやらせてくれるわけではないということで、ある程度押し込んで、そこから自分たちのことをやらなければいけないというふうに考えていました。今日はそれはできていたというのと、守備は非常に良かったというところ。ただこれまで長い時間を過ごしてはきてますけど、まだまだ改善しなければいけないんじゃないかなというのが今日の感想です。