弥栄美術部 4年連続で団体最高賞 快挙を市長に報告〈相模原市中央区〉
相模原弥栄高校(弥栄/五十里雅子校長)の美術部が、2月に行われた「第68回全日本学生美術展」で団体最高賞にあたる全日本学生美術会賞を受賞した。同部の部員と五十里校長、顧問の横山文靖教諭は3月8日に市役所を訪れ、本村賢太郎市長に受賞を報告した。
135人が所属する同部は全国規模で行われる美術展の常連。毎年2月に東京都美術館で開催される「全日本学生美術展」では、2021年以降4年連続で団体部門の最高賞に輝いている。今回は合計22点が受賞作品に選ばれ、展示された。
本村市長を訪問した部員は2年の内田咲也子さん、齊木日和さん、守屋千聖さん。それぞれ個人賞の「推奨」に選ばれた絵画を持参した。
本村市長は「おめでとうございます。ますます相模原弥栄高校に入りたい人が増えるね」と祝い、「相模原市文化芸術コンクール参加等奨励金」と「称讃の楯」を進呈した。また作品を鑑賞しながら制作にかかる期間などについて質問し、交流を深めていた。
絵に込めた思い
中国の伝統芸「龍舞」をモチーフにしたという内田さんは「自分が楽しめる絵にしたかった。楽しいといえば祭りだと思った」と説明。動物が助け合う様子を描いたという守屋さんは「頑張っていればどこかで誰かが見てくれて、応援してくれるかもしれないということを伝えたかった」と話した。齊木さんは「あえてはっきりと描かないことで、見る人に解釈を委ねる絵にしたいと思った」とし、「永遠はないけれど、大切な思い出は変わらない」と絵に込めた思いを語った。
今後の目標について、内田さんは「イラストのコンテストでも賞を取りたい」、守屋さんは「人の苦しみを受け止め前向きにさせる作品を描きたい」、齊木さんは「形にとらわれず、見る人と一緒に完成させる作品に挑戦したい」と話した。