「心に響く方が拡散力が強い」カンニング竹山がサンジャポの謝罪に思うこと
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 2月3日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が、TBS『サンデー・ジャポン』の謝罪について私見を述べた。
邦丸「さあ、ここでは竹山さん、何を取り上げます?」
竹山「ネットニュースにもなってるんですけど、きのうTBSの『サンデー・ジャポン』に堀江貴文さんが出演して、堀江さんの発言をサンデー・ジャポンが生放送中に謝罪したということがありました。
その放送の前に、堀江さんはYouTubeで元フジテレビアナウンサーの長谷川豊さんと対談をして、長谷川さんは、昔からフジテレビにはいろいろな問題点があったとおっしゃっていたんです。のちにコメントを出すんですが、長谷川さんは、ずっと日記をつけているので過去のことはちゃんとメモってある、というんですね。
その対談の中で、フジテレビのアナウンス部は編成局の下にあって、アナウンサーは編成局の人に言われると、上司に言われることになるから、飲み会とかに行かなきゃいけないんだと。その縮図が、ちょっと他の局とは違うという話をしていたんです。
それを、きのうのサンデー・ジャポンで堀江さんがおっしゃったんですよ。フジテレビだけ編成局の下に(アナウンス部が)ついているらしいと。他の局は違うと。そこが上司と部下の歪な関係になっているんだ、みたいなことを言ったところ、後でTBS側が、先ほどの堀江さんの発言は違っていて、フジテレビに限った話ではございません、という謝罪をしたんですよ。
詳しく後で調べた結果、日本テレビはコンテンツ戦略局の下にあって、テレビ朝日はコンテンツ編成局の下にあって、テレビ東京はコンテンツ戦略局の下にアナウンス部があると。で、フジテレビは編成制作局の下にアナウンス部がある。「コンテンツなになに」と付いてますけど、一般的な編成局に当たるというんですね。これは、そんなにたいしたことじゃないというか、どうでもいいと言えば、どうでもいいことなんですけど、このニュースを見たときに、「ああ、今の時代だな」と思ったんです。
堀江さんと長谷川さんのYouTubeの動画は、非常にセンセーショナルで、「そんな感じだったの?」「そういうことあったの?」と思うような話がバンバン出てくるので、心に残るというか、心に刺さる動画になっていて、それを支持した人も結構いたんですね。なんか、今では400万回再生ぐらいいってるらしいんですよ」
邦丸「お~、結構多いですね」
竹山「ところが、地上波では、ここまで対談はあんまりないじゃないですか。
僕が言っているのは、堀江さんの動画が嘘だとかそういうことじゃないんですよ。地上波の場合は、その話は本当なのかな? 裏取れるのかな? と、一つ一つやったりするわけですよね。おそらく、堀江さんが地上波の番組に出て、長谷川豊さんがゲストに来られるんだったら、1回スタッフが長谷川豊さんと打ち合わせをして、「どんな話しますか?」「こんな話がありますよ」「本当ですか?」となったら「ちょっと調べますね」とか、そういうことがあって、「ちょっとその発言をすると問題あるかもしれません」みたいなことを、テレビやラジオはやるじゃないですか。それでOKなやつを出すわけですよね。
でもインターネットの場合は、そういうのは関係なしに、好きに、自由に発言できるから、それで出す。そうなると、YouTubeを見てるほうも、テレビを見てるほうも同じ視聴者ですから、どう感じるかと言ったら、より過激にストレートに言ってくれている方が、「やっぱり本当のこと言ってる」ってなりますよね。
だから、いつの間にか「テレビは都合の悪いことは全部隠す」という判断になっていくわけですよね。でも今、前段の話聞いて分かるように、実はそういうじゃないこともあるわけじゃないですか。だから、そこが本当に「今の時代だな」ってすごく思ったんですよ。やっぱりストレートに言ったり、心に響く方が、ものすごく拡散力が強い。それで、1回拡散したら、「間違いでした」ということがあったとしても、そっちはなかなか拡散してくれないんですよ。そこはやっぱり、心への響きが弱いから。で、いつの間にか強く言った方が、世の中の定説として残っていく。でも真実は違うということが、今まさにフジテレビの問題もあり、ほかのいろんな問題もあり、そういうことの動きになっていると思うんです」
このあとは、竹山自身が体験した炎上騒動の裏側と、その後の顛末を明かします。