【韓国時代劇】あのヨン様が新人賞を受賞した官能名作!「スキャンダル」とは
韓国映画『スキャンダル』(2003)が、Netflix(ネットフリックス)オリジナルシリーズのドラマとして帰ってきます。今から約22年前に、日本で大きな話題を呼んだあの人気映画を、韓流創成期からの韓ドラファンなら覚えている人は多いのではないでしょうか。
人気絶頂にあったペ・ヨンジュンが、破格的なシーンと設定の数々が次々と飛び出す作品で主演を務めるとして脚光を浴びました。
公開と共に、連日のようにヨン様ファンが劇場を訪れ、最終的には作品性の高さから興行成績までしっかりと残したロマンス時代劇です。
チ・チャンウクを主演に迎えて制作されたドラマ版は、果たしてどこまで原作を反映させているのでしょうか。官能映画の名作と言われるとともに、ペ・ヨンジュンが『第40回百想芸術大賞』で新人賞を受賞したことでも知られる『スキャンダル』を振り返ります。
『スキャンダル』は、正統派ラブストーリー『冬のソナタ』(KBS/2002)を大ヒットへと導き、ヨン様ブームを巻き起こしたペ・ヨンジュンが、爽やかなイメージを脱ぎ捨ててプレイボーイに変身した作品。
視聴に年齢制限がかけられたことに思わず納得してしまうほどの刺激的なシーンが冒頭から登場して、観客の度肝を抜きました。
地位や名誉よりも快楽を求め、大人の恋愛ゲームにいそしんだ貴族男性が、やがて真の愛とは何かに気づくロマンス時代劇。フランスの小説『危険な関係』の背景を、朝鮮時代に置き換えて描いています。
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夫が側室を迎えることに不満を抱いている女性が、彼に妾を妊娠させるよう頼んで物語がスタートするのですが、初恋が絡む2人の複雑な関係により、ある賭けへと発展。
これをきっかけに、百戦錬磨のプレイボーイは、これまで唯一落とすことができていない未亡人に熱烈アプローチをはじめることになります。
結局、手中に収めた後は興味がなくなったかのようにあっさり捨ててしまうのですが、物語の本題はここからスタート。未亡人がひどく傷つく姿を見て、彼女を愛していると悟ることに。
美しいセットを背景に、大人の恋愛ゲームから真の愛へと移り変わる過程を描いた芸術的センスの光る1作として、国内外の栄誉ある映画祭で数々の賞を受賞しました。
ドラマ版では、ロマンス演技に定評のあるチ・チャンウクが朝鮮ナンバー1のプレイボーイを。結婚後初のドラマ出演作でOTTオリジナルシリーズ初挑戦となるソン・イェジンは、彼に賭けを持ちかける魅力的な夫人役を。そして、ナナが夫の死後、純潔を守り続けている未亡人を演じることが分かっています。
演出を務めるのは、『ウンギョ 青い蜜』(2012)や『ユ・ヨルの音楽アルバム』(2019)など、話題の映画を世に送り出してきたチョン・ジウ監督。
既に好評を得た作品を原作にしたストーリーに、実力のある面々が揃ったドラマ版『スキャンダル』(仮題)。すでにヒットの予感をさせています。
(ライター/西谷瀬里)