【カレンダーアプリから調査】2024年の人気花火大会1位は「長岡花火」(新潟県長岡市)に TimeTree未来総研発表
長岡まつり花火大会(2022年撮影)
株式会社TimeTree(東京都新宿区)の社内研究所「TimeTree未来総合研究所」はこのほど、カレンダーシェアアプリ「TimeTree」ユーザーの予定動向をまとめた「未来データレポート」の7月版を公開した。調査のテーマは「花火大会」で、なかでも新潟県長岡市の「長岡花火」が1番人気だったという。
「TimeTree」は、共有とコミュニケーションを前提にしたカレンダーサービス。2015年3月にサービス開始し、2024 年4月現在、登録ユーザー数は5500万人を突破した。今回の調査は、2019年1月〜2024年5月の期間で登録されたデータを対象として分析。なお、分析に使用したデータは匿名性を保つために統計的に処理している。
調査では、7月から8月に開催される花火大会のうち、5月31日時点で登録されている予定数が多かったものを2023年と2024年で調べた。その結果、2024年で最も多かったのは「長岡花火」(2023年5位)だった。
なお、順位の変動は多少あるものの、2024年の上位10位以内にランクインした大会のうち7つが、2023年にも上位10位以内にランクイン。新しく10位以内にランクインした花火大会としては、2023年まで中止が続いていた「鎌倉花火大会」に加え「みなとみらい花火大会」、「北海道真駒内花火大会」などが挙がり、これらの花火大会への期待度の高さが伺える結果となった。
画像提供:TimeTree未来総合研究所
画像提供:TimeTree未来総合研究所
画像提供:TimeTree未来総合研究所
一方、多くの花火大会が運営資金難から全観覧席有料化の措置をとるなか、花火大会の予定データを見ると、2019年は花火大会直前に予定の登録が多かったのに対し、2023年はチケット販売開始時に予定登録タイミングが集中する変化が起きていることが判明した。
特に数年の中止を経て久しぶりに開催された花火大会は、開催決定の情報が出るタイミングで予定登録が集中する傾向も見られた。例えば、2023年に4年ぶりの開催となった隅田川花火大会は、2019年と2023年の予定データを比較すると、2023年は開催決定告知タイミングに予定登録が極端に集中し、花火大会への期待から予定登録時期が大幅に早まっていたという。
TimeTree未来総合研究所によると、こうした予定登録の早期化傾向は、個別の大会に限らず「花火」予定全体でも見られ、2019年と2023年で「花火」を含むキーワードでの予定登録タイミングを比較すると、登録タイミングが早い時期ほど2023年で登録率が増加しており、花火大会当日から60日以上前に予定を登録する人の割合は2019年が11.5%に対し、2023年は16.0%と花火大会の予定を早めに登録する人が増加している変化の傾向があった。
TimeTreeの深川泰斗代表取締役社長は発表の中で「人は習慣化していたり、楽しみにしている予定ほど前もって入れるものだが、一般的にTimeTree内では、予定当日付近のタイミングで登録される予定が多い傾向がある。例えばTimeTreeで最も多く登録されるキーワードである『休み』の予定は、予定当日から30日前までに登録される予定が約7割を占めるが、花火大会の予定を入れるタイミングはそれに比べるとずっと早い時期から登録される傾向にある。花火の予定がこれだけ早く登録されるのは、花火が世の中的に楽しみにされているイベントだからと言える」とコメントしている。