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「救急車を呼んでくれ…」就寝中に始まった動悸と冷や汗。搬送先の病院で告げられた現実【体験談】

シニアカレンダー

60代に入り、健康診断で心臓に関する注意を受けるようになっていたものの、自覚症状はほとんどなく「まだ大丈夫だろう」と思っていました。しかし、ある冬の深夜に起きた出来事が、その油断を一瞬で覆しました。

深夜に襲った突然の胸の痛み

その夜、布団に入っていた私の胸の奥に、鋭い痛みが走りました。息が詰まるような感覚とともに心臓が早鐘のように打ち始め、頭が真っ白になりました。

「このまま命が尽きてしまうのではないか」——そんな恐怖が全身を駆け抜けました。

横になっていても痛みはおさまらず、冷や汗がにじんできたため、私は妻を起こし救急車を呼びました。到着までの数分はとても長く感じ、意識が遠のくのではと背筋が凍る思いでした。

診断は「狭心症の疑い」

病院へ搬送され、検査を受けた結果、幸い大きな発作ではなく「狭心症の兆候」という診断でした。処置を受けて落ち着いたころには、心の底から安堵したのを覚えています。

思い返せば、現役時代から不規則な生活が続き、運動不足や食生活の乱れを放置していました。どこかで「自分は大丈夫だろう」という油断があったのだと思います。それがあの痛みと恐怖で打ち砕かれました。

生活の見直しと、忘れられない恐怖

心臓は黙っていても、負担を受けているという現実を痛感した日でもありました。

現在は食事に気を配り、散歩を日課にし、できる限り規則正しい生活を心がけています。あの夜の恐怖は今でも忘れられず、生活を改善し続ける原動力になっています。

まとめ

今回の出来事を通して、日々のわずかな体調の変化も軽視してはいけないと強く感じました。少しでも異変を覚えたときには無理をせず、早めに医療機関へ相談する大切さを身にしみて理解しました。これからも定期的に健康診断を受け、生活習慣を見直すことが、自分自身だけでなく家族の安心にもつながると改めて意識しています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。

著者:佐藤正人/60代男性・無職
イラスト/マメ美

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年11月)

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