栽培管理 咲かなくても「あせらずに」 鎌倉アジサイ同好会
鮮やかなアジサイを「我が家でも育ててみたい」と購入したけれど、最初は咲いたが次の年に咲かなかったという方も多いのではないだろうか。アジサイの講習会や植栽活動などを行う鎌倉アジサイ同好会に家庭栽培のポイントを聞いた。
「日本に古くから自生するヤマアジサイは、山奥の岩ばかりの川辺で、肥料もないのに毎年花を咲かせる。アジサイは、それくらい強い植物なんです」と、同会の前川英吉さんは話す。
店頭で販売されている苗は、見栄えを良くするために過剰な肥料や成長剤が使われ、たくさんの花が咲いていることが多い。そのため開花後は「とても疲れている状態」になってしまう。
鉢植えでは土を丸ごと入れ替えてリフレッシュすることが効果的だが、「根が休眠期に入る1月頃に手を入れる」ことがポイントだ。「水の冷たい季節ですが、根が休んでいるうちに土を替えれば次の年は1輪、2輪でも、その次の年から徐々に増えていく。冬に葉が枯れても根はしっかり生きています。あせらないことが大切です」と心構えを語る。