旧暦の七夕を楽しむ:夏限定和菓子(2)~宇宙を味わう─亀屋良長の夏の和菓子「銀河」
こんにちは、和菓子を食べるのも作るのも好きなデジスタイル京都のタムラです。
「一年に一度願いごとをする」という七夕にちなみ、旧暦の七夕(現在の8月)の時期を中心に「京の七夕 2025」が開催されています。
前回に引き続き夏限定で販売されている和菓子レポートの第2弾をお届けします。
七夕の夜空を閉じ込めた一粒─亀屋良長の夏の和菓子「銀河」
今回紹介するのは、1803年創業の老舗和菓子店「亀屋良長」が手がける夏限定の生菓子「銀河」をご紹介します。
夏限定で販売中の幻想的な生菓子「銀河」は、まさに宇宙を味わう一品。
錦玉羹(きんぎょくかん)の中に広がる青のグラデーション、まるで星雲が漂う宇宙をそのまま閉じ込めたような「銀河」は、見た目の美しさだけでなく、味わいも涼やか。
そして、もうひとつのユニークなポイントが「気泡」。
通常、和菓子の世界では寒天に気泡が入るのは“失敗”とされることが多いのですが、その気泡が星のように見えると注目されたのだとか。タブーを逆手に取った発想が、かえって多くの人の心をつかみました。
ほんのり青く染められた白あんが、銀河に見立てた錦玉羹に包まれています、
まるで星雲が漂う宇宙のような幻想的な一品となっています。
繊細な甘さと透明感のある口当たりが特徴です。
代表銘菓「烏羽玉」
創業1803年の亀屋良長の代表銘菓と言えば「烏羽玉(うばたま)」。
波照間島産の黒糖の風味が広がる漆黒のこし餡は、まるで宝石のような輝き。創業以来変わらぬ製法で作られています。
江戸時代の人たちが、同じようにこの甘さに癒されていたのかと思うと、時を超えてつながるような不思議な感動が湧いてきます。
現代の私たちが、当時と同じ味を楽しめるということ──それは、単なる「お菓子」を超えた、文化の継承そのものと実感してしまいました。
メディアでも話題!「スライスようかん」
伝統と革新が融合した「スライスようかん」は、丹波大納言小豆の羊羹をスライスし、白小豆のバター羊羹の新感覚の和菓子。
食パンにのせてトーストするだけで、驚きの美味しさが広がります。
SNSやメディアでも話題となり、ギフトにも人気の一品です。
季節ごとに登場する限定フレーバー、訪れるたびに新しい味との出会いがありそうですね。
また亀屋良長では、店舗で和菓子づくり体験も開催されています。
和菓子を自分の手で作ることで、その奥深さや職人の技に触れることができます。食べるだけじゃ物足りない方に是非お勧めしたいですね。
七夕の夜、宇宙に思いを馳せながら、亀屋良長の和菓子で京都の夏を味わってみませんか?
■スポット情報
店舗名:亀屋良長(京都本店)
住所:京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17-19
電話番号:075-221-2005
営業時間:9:30~18:00(茶房 11:00~17:00)
交通:市バス:「四条堀川」下車すぐ(京都駅からは9、50、101番に乗車)
電車:阪急大宮駅 東出口から徒歩約5分
阪急烏丸駅 24番出口から徒歩約10分
地下鉄烏丸線四条駅 24番出口から徒歩約10分
京福電鉄嵐電 四条大宮駅より徒歩約6分