日中議連、ジャイアントパンダの新たな貸与を中国に要望。中国も前向きな姿勢示す
4月30日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、日中友好議員連盟の訪中団がジャイアントパンダの新たな貸与を中国に要望したというニュースについて意見を交わした。
寺島尚正アナ「日中友好議員連盟の訪中団がジャイアントパンダの新たな貸与を中国に要望したことについて、中国外務省の郭嘉昆副報道局長は29日の記者会見で、日本が中国と共同でパンダを保護することを『歓迎する』と述べ、貸与に前向きな姿勢を示しました。日中双方がパンダに関する協力推進を巡って「密接に意思疎通を保っている」と説明しています。中国外務省は『日本はパンダ保護の国際協力に関心を持ち続け、中国のパンダ保護事業を支持している』と評価。『日中両国が長期にわたりパンダの飼育や科学研究、技術交流といった分野で協力の成果を上げてきた』と強調したものです。
中国が貸与したパンダは日本国民に深く愛され、2023年に上野動物園からシャンシャンが中国に返還された際には別れを惜しむ人々が長い行列を作って見送ったことにも言及しているといいます。
森永さん、これはどう受け止めていらっしゃいますか?」
森永康平「うーん、パンダが可愛いか可愛くないかっていわれたらそりゃ可愛いんでしょうけど、それはそれって感じで、あんまり外交とかと絡めて欲しくないなと思いますね。パンダが可愛いのはわかりますが、だからといってこれが外交のひとつの貸し借りみたいになるっていうのは明らかにおかしい話ですし。それこそパンダっていうのはそもそも実在するのかというような時代にね、パンダを日本の動物園に連れて来るっていうんだったらまあ、中国に大きな借りになるかなっていう気もしなくはないですけども、今はそんなに珍しいわけでもないっていうことですから、別にパンダを否定する気はまったくないですけど、外交のカードのひとつみたいに扱われるのだけは避けて欲しいと思いますね」
寺島「カードになるっていうこと自体が何かねえ、違和感を非常に感じるんですよ」
森永「そうなんですよ。もう珍しくもないわけだし、まったく関係無いところでやってくれという風には思いますよねえ」
寺島「国家レベルっていうんじゃなくてね」
森永「日本の動物園がパンダを貸してくださいと。それは別に全然やったらいいと思いますし、パンダを見たい人がいるだろうから、それはそれでいいと思いますけど、このタイミングでね、政治家たちがわざわざ出向いて。パンダの話以外ももちろんしてるのはわかってますけど、そんなに限られた時間の中で話すテーマに入れるような内容なのかっていうところは疑問ですよね」