JVCケンウッド 本社新ビルが本格稼働 3事業所を集結
株式会社JVCケンウッド=守屋町=はこのほど、横浜本社地区に新ビルを竣工。従来の2つのビルと合わせて新たな価値創造の拠点として本格稼働した。
無線機やカーナビ、オーディオなど多分野にわたる事業や技術開発を行う同社。これまでは事業や分野によって横浜市緑区、横須賀市、八王子市に事業所が分散していた。これらの機能や人員を、今回新設された「HybridCenter(ハイブリッドセンター)」に集約した。
4階建ての新ビルでは、1・2階に試験や評価設備を設置。新たな機器も導入され、技術開発の強化を目指す。3・4階は執務エリア。イベントスペースも用意され、事業や分野を超えた社内交流を促進する。また建物は日射抑制のための特殊な金属板で覆われ、室内からの眺めや明るさはそのままに、日光による室温の上昇(日射負荷)を軽減している。
従来の2つのビルと合わせて、本社地区を価値創造の拠点「ValueCreationSquare(バリュークリエーションスクエア)」として、グローバルな技術開発に挑戦していく。
出前授業の実施や美化活動などにも取り組んできた同社。本社地区に人員が集結したことで、こうした地域貢献活動のさらなる促進も期待される。同社総務部長の伊東浩さんは、将来的なビルのイベントスペースの地域開放も視野に入れながら、「守屋町を盛り上げていきたい」と思いを語った。